転職ご相談事例

在宅業務やかかりつけ薬剤師の仕事を避けて、調剤薬局で働き続けることってできますか?

ゆきこさん
30代後半、女性

30代後半の女性です。今後の薬局薬剤師のあり方について、質問させてください。

国が薬局に求めている仕事は、20年前とは劇的に変わってきたと感じています。昔は、薬局内で仕事をするのが当たり前でしたよね。けれども今は、在宅業務が強く望まれていますし、かかりつけ薬剤師制度もできました。

私は時短勤務をしていますので、在宅業務やかかりつけ薬剤師になるよう職場でいわれることはありません。けれども、いずれ子供の手が離れてきて時短勤務を辞め、もっと働く時間を増やすようになったら、これらの業務も避けて通れないでしょう。

ですが、在宅業務について言えば、私は車の免許を持っておらず自転車で患者さんのお宅にお伺いすることになってしまいます。また、一人で患者さんの家に向かうというのは、安全上不安な面があります。またかかりつけ薬剤師の制度も、24時間365日連絡できるような体制が必要で、患者さんに勤務時間などのプライバシーが筒抜けです。その上急な呼び出しに対応していたら、プライベートもなくなってしまいますよね。

私のような薬剤師は、今後どう仕事をしていけば良いですか?ドラおじさんのご意見を聞かせてください。

ドラおじさん
薬剤師専門の大手人材紹介会社に勤務していたアドバイザーで、薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。(実在の人物です。ドラおじさんの詳細はこちら

ゆきこさんと同じような悩みを抱えている薬剤師さんは、たくさんいらっしゃると思います。私からは3つの提案をさせてもらいますね。

その1は、「在宅担当薬剤師のサポート役にまわる」です。在宅業務を担当する薬剤師がいれば、逆に薬局に残らなければならない薬剤師が必要です。基本的には時短勤務やパート勤務の方が、残る役回りになります。

在宅業務は午前診療が終わるお昼過ぎから、午後診療が始まるまでの比較的薬局の空いている時間に行うことが多いので、その時間は予製をしたり、在宅に行くメンバーのサポート役にまわれば在宅業務に就かず活躍できる可能性はあります。つまり他の薬剤師が在宅業務を行っている間は、一人薬剤師をする覚悟も必要です。

その2は、「かかりつけ薬剤師に対応していない個人経営の薬局に就職する」です。大手チェーンの薬局では、かかりつけ薬剤師制度を積極的に導入しているため、ゆきこさんが時短勤務を辞めて働く時間を増やすのであれば、かかりつけ薬剤師を避けるのは難しいと思います。

一方で、個人経営の薬局であれば、かかりつけ薬剤師制度を導入していない、導入するつもりがない薬局が多数存在します。そのような薬局に転職すれば、かかりつけ薬剤師にならずに活躍できます。

でも、今後かかりつけ薬剤師制度を導入していない薬局は調剤報酬で利益を確保することが厳しくなり、経営が傾く可能性があります。勤めていた薬局が潰れることもあるでしょう。もし大手チェーンに買収されたりしたら結局かかりつけ薬剤師を避けて通ることはできないでしょう。このようなリスクには十分に注意してください。

その3は、「企業勤務の薬剤師に転職する」です。薬局薬剤師を辞めて企業勤務の薬剤師として活躍することも選択肢のひとつです。

たとえば、企業勤務として学術職や品質管理職などの仕事があります。学術職は幅広い業務内容を示すので企業によって仕事内容が大きく変わります。製薬会社の学術職の場合は、MRや医療関係者に自社製品の情報を伝えたり、医師からの問い合わせに答えたりします。また、医薬品に関する広告・文書を作成するメディカルライターの仕事も学術職と呼ばれます。

そして品質管理職は、企業の工場などに勤務して、製造された医薬品や医薬部外品が基準を満たしているかどうか製造工程も含めてあらゆる面からチェックします。調剤薬局の薬剤師の仕事とは全く違う内容になりますが、薬剤師の資格を活かした専門職であることに変わりはありません。

調剤薬局に残るかそれともキャリアチェンジをするか、じっくり検討してみてください。

ひとみ
薬剤師、ライター。オランダ在住。(詳細はこちらのページで)

ゆきこさんのおっしゃる通り、薬剤師に求められることのハードルがどんどん上がってきていますよね。自分の勤務時間を開示したり薬局が24時間体制をとらないといけなくなったりするなんて、私が学生の頃は想像もできませんでした。

在宅業務やかかりつけ薬剤師を避けて薬剤師として働くことは可能です。正社員ではなく、パートとして薬局を掛け持ちしてみてはいかがでしょうか。

たとえば、午前中はこれまで通り昼過ぎまで働いて、一度家に帰り家事などを済ませた後に、夜17時から21時くらいまで勤務できる薬局を探してみてはいかがでしょう。

私の友達で子どもがいない主婦の薬剤師は、「平日の夜に入れるパートの薬剤師は重宝される」といっていました。確かにパートの薬剤師さんの場合、平日の午前中に働く時間が集中するため、夜の時間帯は人手が足りていないところが多く、需要はまだまだあると思います。お子さんがある程度大きくなれば、お留守番してもらったり旦那さんにみてもらうことも可能だと思います。

このような働き方をすれば、プライベートの時間を守り、在宅業務やかかりつけ薬剤師を避けながらも働く時間を増やせるのではないでしょうか。

最終更新日:2019年5月31日
カテゴリー:転職ご相談事例

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