ドラッグストアが有利。以上、終了です。ドラッグストアの平均年収を見てごらん、という話なんですよね。

で、どうしてドラッグストアの年収が高いんですか？って言われると、こちらの記事の内容と重複する部分もありますが、理由はいくつかあります。

財布の入り口が多い

ドラッグストアはそもそも薬だけで稼いでいるわけじゃなくて、他にも稼いでいる柱が色々ありますよね。調剤でも儲けているし、物販でも儲けているし、在宅でも儲けている。財布の入り口が多い。都心から離れてちょっと地方のドラッグストアに行くと「生鮮ドラッグストア」って言って、野菜とか売ってますからね（笑）売っている品物もドラッグストアのほうが多いし、売上も多い、利益もデカく見える。そりゃあ、ドラッグストアの薬剤師のほうが人件費を多く払えますよね。

薬剤師がお金を稼ぎやすい

調剤薬局だと、薬剤師って基本、処方箋でしか稼げないですよね。一方でドラッグストアの薬剤師は、処方箋でも稼げるし、加えてその患者さんがドラッグストアで買ってしまう売上も薬剤師の売上なんですよ、要するに。広告としての薬剤師、客寄せパンダとしての薬剤師の効果が上乗せされるので。

家賃が安い

調剤薬局は、駅前などの家賃が高くてアクセスが良いところに店舗を構える必要がありますが、ドラッグはそうではありません。

いま、ドラッグストアでスギ薬局とかウエルシアを想定しているんですけど、どちらも駅前にはほとんど無いですよね。ちなみにマツキヨは別で、あそこは駅前が多いんですが、そのぶん物販でめちゃくちゃ稼いでいるので。一方で、普通の調剤薬局が物販でも、何でも良いんですけど、何かしらでめちゃくちゃ稼いでいるという話は一切聞かないですよね。

イメージが悪い

歴史的な経緯を見てみても、ドラッグストアって薬剤師を採りはじめたときから年収が高かったんです。なんでかというと、要は「採れない」と思ってたからなんですよね。だってドラッグストアだし、イメージ悪いし。薬剤師が地方で働くと年収が高い、というのと理屈は同じです。「ドラッグストアなんかで働いてくれてありがとう手当」が上乗せされているわけです。ただ、それを払ってもペイするのはやっぱりドラッグストアだから、という話も込みですが。

……という感じで、稼ぎたいなら友だちの言うとおり、ドラッグストアに行きましょう。

「病院薬剤師がカッコいい」についてですが、これもあるあるなんですが、アンサーとしてはお金が欲しいか、自尊心を高めたいか、どっち？ですね。最先端の知識とか、医療人としてやっている感を感じたいんだったら、病院一択になります。

例えばですが、自分が10ポイントしか持っていないとして、何ポイントをかっこよさに割り振って、何ポイントを給与に割り振りますか？という話です。かっこよさ8、給与2でいいなら病院でいいし、そうではなく医療人っぽさというのが3か4で、給与を6か7くらい欲しいんだったらドラッグストアですし。そういう話になると思います。