転職ご相談事例

62歳で定年退職後、資格を活かしてもう少し働きたくなった。調剤未経験。

あゆさん
62歳、女性

医薬品製造メーカーに勤務しており、62歳で定年退職が決まっています。先日娘の妊娠が判明し、もう少し現役で頑張りたいと考えるようになりました。調剤経験がないのですが、この年齢でも受け入れてくださる転職先はありますでしょうか?

希望は、調剤薬局または小さい病院薬剤師で、年収は300万円程度あると嬉しいと考えています。転職未経験で、接客経験などもありません。職種に関しては、薬剤師の資格をいかすことができれば強いこだわりはないです。求人を見た際に調剤のお仕事の募集が多いようなので、自分に合った就業先を選ぶことができそうだと感じました。

シニアでも活躍することができるお仕事は調剤以外にもあるのでしょうか?フルタイム勤務は可能ですが、腰痛持ちなので重いものを運んだり長時間立ったりするのは難しいです。その為、ドラッグストア勤務は選択肢から外しております。

もし調剤に携わる場合には、未経験なので、 転職までに勉強をする必要があると考えています。どんなことを勉強しておけば良いか教えてください。また、勉強以外にも転職先で心がけたいことなどがあればそれもお伺いしたいです。

質問ばかりで申し訳ないですが、ご回答よろしくお願いいたします。

ドラおじさん
薬剤師専門の大手人材紹介会社に勤務していたアドバイザーで、薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。(実在の人物です。ドラおじさんの詳細はこちら

お問い合わせいただきありがとうございます。ドラおじさんです。定年退職まで勤め上げていらしたのは、大変素敵なことだと思います。長い間お疲れ様でございました。

ご質問にあった就職先についてですが、正直に申し上げると「非常に厳しい」です。ご年齢と併せて、調剤未経験というのがやはり厳しい。就職先を見つけるのは困難だと思います。

もしどうしても調剤に携わりたいとお考えの場合には、薬局や病院よりもドラッグスストアの方が可能性が高いといえます。調剤薬局や病院は、調剤未経験の60代はまず無理です。代えがいくらでもいるので。

私がおすすめしたいのは、選択肢から外していると仰っているドラッグストアのOTCカウンセリング(市販薬の相談対応)です。この仕事は、若い薬剤師や、調剤経験豊富な薬剤師はやりたがる人が少なく、調剤未経験のシニア世代でも需要があります。収入としても、年収300万円は確保することができます。少なくとも時給2,000円は出るので、単純計算で週4日、8時間働けば年収300万円に届く計算になりますよね。そのくらいの勤務時間や条件で、同じ仕事をしているシニアの方は結構いらっしゃいます。

腰痛持ちとのことですが、重いものを運んだりするのは薬剤師がやる必要がない業務なので、他のアルバイトスタッフに任せれば良いかと。紹介会社で相談してみて下さい。長時間立ったりするのは仕方なく発生するものなので、こちらは頑張らないといけないですね。この点も、どの程度立ち仕事があるかなど紹介会社と相談するとより良い職場が見つかると思います。

まずは下記の方法でお探しいただければと考えています。情報収集をすることで、どんな求人があるのか実際に触れてみましょう。

・紹介会社に登録し情報収集
・ハローワークに行って情報収集

紹介会社に登録すれば、面接の可能性がある求人を複数紹介されると思います。ハローワークよりも素早く情報収集ができますし、ご自分の転職市場での価値も知ることができます。更に、転職活動が初めてでも、模擬面接や書類作成の指導などの多彩なバックアップがあるので、安心して活動に取り組むことができるのもメリットのひとつです。

あゆ様の「働きたい」という熱意に共感してくださる環境がきっとあります。参考にしていただけますと幸いです。

ひとみ
薬剤師、ライター。オランダ在住。(詳細はこちらのページで)

62歳の定年退職後も薬剤師の資格をいかして働くことは十分可能です。

現在転職市場では、経験豊富なシニア世代のニーズが高まっており、薬剤師の資格を持っているあゆさんの場合は特に需要があるでしょう。ただ、他の職種経験がないこと、身体のことを考えると、調剤薬局以外への就職は正直厳しいと思います。

また、腰痛のため「長時間の立ち仕事は避けたい」とお考えのようですが、調剤薬局でも立って仕事をする時間は長くなります。ただ、一カ所にとどまるのではなく、動き回るといった感じなので、腰への負担も少ないのでは。転職を機に、年齢とともに硬くなりがちな筋肉をほぐすストレッチを毎日の習慣にしてみてはいかがでしょう。

実は私は学生の頃、ドラッグストアでアルバイトをしていたんですが、あるとき製薬メーカーで営業として働き、定年退職した男性が薬剤師として入ってきました。

私も最初は「定年を過ぎて薬のこととか分かるのかな?」「体力的に大丈夫なのかな?」と心配になりましたが、その方は仕事中は色々なスタッフに質問したり調べたりしてひたすら商品の知識を増やし、休み時間は薬の勉強をしていました。とても元気な方で疲れている様子を見たことは一度もありませんでした。3ケ月くらいで「頼れる薬剤師さん」として店舗で活躍されてましたよ。定年過ぎて、こんなに一生懸命働けるなんてすごいなあと。私も退職後こうやって働けたらいいなって学生ながら思いましたよ。

話は戻りますが、シニアで未経験から調剤薬局へ転職するのであれば、大型病院の門前ではなく、クリニックの隣にある調剤薬局をおすすめします。大型病院の門前薬局は取り扱っている薬の領域が広く、いきなり未経験で挑戦するのは大変だからです。

一方で、クリニックの隣である薬局であれば専門領域が決まっているので取り扱う薬も限られてきます。個人的におすすめするのは、眼科と整形外科の門前薬局です。処方される薬の種類が少なく、調剤も難しくありません。

転職の前に勉強するのであれば、調剤の基本的なことをはじめ調剤報酬のルール、健康保険制度など処方箋を読み取るうえで必要な知識を勉強してみてはいかがでしょう。また、就職を希望する調剤薬局の専門領域を勉強しておくと強みになると思います。

そして、転職先では薬局内の人間関係を良好に保つことが非常に重要です。薬局内って、閉鎖された空間の中で、少人数の薬剤師・事務員と付き合わないといけないのでトラブルに巻き込まれると大変で。色んな人がいますが上手く立ち振る舞うことが大切です。

シニアとはいえ、薬剤師の資格をいかして現役で働ける世代といえます。新しい環境には不安がつきものですが、積極的に挑戦してみてくださいね。

最終更新日:2019年5月31日
カテゴリー:転職ご相談事例

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