転職ご相談事例

役職定年で、60歳から年収800万→200万になってしまう。転職して年収を維持できないか?

小泉正さん
54歳、男性

検査薬のメーカーに勤めており、DMRとして25年間営業をしてきました。そのため、病院や調剤薬局、ドラッグストアーなどに勤めた経験はありません。現在、務めている会社の年収は800万で、60歳まではこの年収が維持される予定です。しかし、60歳以降になると、年収は200万円位に下がってしまう上、雇用契約が1年ごとに更新になるそうです。そこで、転職を考えるようになりました。

薬剤師の資格は一応持っているのですが、60歳以降も薬剤師の資格をいかして、年収500万~600万を維持するのは難しいでしょうか?

大手転職サービスに登録してみたのですが、コンサルタントから「スキルがない方が60歳の定年後に転職するのは難しい。スキルを身に着ける必要があるので、転職するならなるべく早いほうが良い。」と勧められました。紹介された転職先は、未経験者でも歓迎している調剤薬局や、調剤もやっているドラッグストアでした。

①60歳以降でも500万以上の年収を維持するには、調剤薬局やドラッグストアに転職するのが良いのか?
②転職するのは早いに越したことは無いのか?

シニア世代になっても、収入を確保していきたいと思います。アドバイスをお願いいたします。

ドラおじさん
薬剤師専門の大手人材紹介会社に勤務していたアドバイザーで、薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。(実在の人物です。ドラおじさんの詳細はこちら

ご質問ありがとうございます。小泉さんの場合、まずは「60歳以降いつまで働くか?」を考えてシミュレーションをしてみましょう。

例えば仮に現職で65歳まで働くとすると、現在54歳ですので、55歳から5年間の給与総額は800万円×5年=4,000万円です。そこから200万円が×5年なので、1,000万円オンされて計5,000万円となります。

一方、すぐに転職して65歳まで毎年500~600万円を稼ぐとすると、×10年で計5,000~6,000万円となります。仮に年収500万円を10年間稼いだ場合、計5,000万円で今の職場に居続けた場合の給与と同じになり、今すぐ転職したとしても結局、総額は変わらないことになります。

理想は現職で×5年=4,000万円、60歳で転職して65歳まで500万円だと×5年=2,500万円オンされるので、10年間の給与総額は計6,500万円となります。これが一番、総額が多いですね。

しかし、60歳定年後は今よりもより求人数が少なくなり、転職がしづらくなっている可能性があります。これらを併せ考えると結論、現職に留まるのがベターではないでしょうか? どうしても今の職場から離れたいということであれば、話は別ですが。

ちなみに年金の繰り下げ支給が話題になっていますが、仮に70歳まで働いてから年金の受け取りを考えた場合、年金の金額が42%増えることになります。しかし、この場合82歳まで長生きをする必要があります。

60~70歳の方でも、薬剤師としてご活躍なさっている方はいらっしゃいます。年齢的にフルタイム勤務が辛くなってきたら短時間勤務など、ご自身の事情に合わせて働き方を見直すことで、70歳でも現役を続けることができると思います。

もし転職をされる場合、現在のご年齢ですと、転職先として考えられるのは調剤併設のドラッグストアか調剤薬局になります。5年後の保険調剤やドラッグストアの状況は不明ですが、現時点だと60歳でもドラッグストアであれば仕事が見つかります。

MRの経験というのは、調剤薬局であっても実はすごく役に立ちます。調剤薬局での仕事というのは、対医師の側面もあります。例えば、処方されたお薬に関する問い合わせをする際には、医師に直接電話をして確認するケースも多くあります。医師と話すことに慣れているというのは、強みになるのです。

調剤併設ドラッグストアは、調剤だけでなく品出しがあったり、休みや就業時間もシフトになりますので、シニア世代の方でも体力が必要になります。また、調剤・ドラッグストアだと正社員募集しているところもありますが、嘱託や契約社員になるところも多くあります。焦らず探して、チャンスが来たら逃さないようにしてください。

M先生
精神科医。地方都市の病院勤務。(詳細はこちらのページで)

定年後の収入低下に備えて、事前に転職するべきかどうかというご相談ですね。

収入面についての具体的なアドバイスはドラおじさんが詳しく答えてらっしゃいますので、私は「MRという特性がどのように生かせるのか」という点を簡単に答えてみようと思います。転職すべきかどうか、という点についてはドラおじさんと同様、現状維持が無難ではないかというのは私も同意見です。

自分でいうのもなんですが、対医師のコミュニケーションはなかなか難しいところがあると思います。プライドが高い、年下でも偉そうにするなど、これまで何度も憤慨する思いをしたのではないでしょうか。それを何十年もこなしてきたのですから、本当に苦労してきたと思います。

ただ、調剤薬局やドラッグストアでの勤務は主な相手が一般の消費者・患者であり、コミュニケーションの質が大きく違ってくると思います。新しくスキルを身に着けるのも、年齢を考慮すると時間もかかることが予想されます。

小泉さんの場合、薬剤師免許はあっても調剤薬局やドラッグストアでは自分の強みをうまく発揮できないでしょう。求人がどれほどあるかはわかりませんが、人脈を生かした卸会社の仕事、対医師というスキルを活かした病院・クリニックの事務長などの仕事でしたら、これまでの経験を生かして収入も確保できるのではないでしょうか。

最終更新日:2019年5月31日
カテゴリー:転職ご相談事例

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