転職ご相談事例

一般事務の業務ばかりで将来が心配だから、弁理士の資格を取りたい。

ゆうちゃんさん
25歳、女性

はじめまして。商社の薬事部門で勤務している25歳の女性です。

入社1年ですが、業務の8割が一般事務であり、「せっかく取得した薬剤師資格を活かし切れていない」と感じています。入社後すぐに将来への不安を覚えましたが、超短期離職は避けたいと我慢したんです。けれども、1年経ってみても状況は変わらず、「このままではキャリアが一般事務になってしまう」と危機感を持っています。

入社3年経っても薬剤師としてスキルが何もないと、転職は厳しくなってしまいますよね。とはいえ、今の状態では薬剤師としての経験を積むのは難しそうだと考えています。

そこで、どんなキャリアを歩もうか自分なりに調べてみたところ、「弁理士」の資格取得に興味を持ちました。薬剤師と弁理士のダブルライセンスを取得することで、強みになると思うんです。

けれども、薬剤師同様国家資格ですし、独学では勉強が難しそうです。薬局に転職して、正社員として働きながら薬剤師の経験を積み、予備校に通うのは難しいでしょうか?

また、派遣社員をしながら予備校に通うことについてどう思いますか?私自身は正社員にあまりこだわりがないのですが、どうしても両親が正社員を勧めるので迷っています…。

そして、弁理士の取得資格後に転職をする際、転職回数が多いと問題になることはありますか?ドラおじさんはどう思うか教えてください。

ドラおじさん
薬剤師専門の大手人材紹介会社に勤務していたアドバイザーで、薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。(実在の人物です。ドラおじさんの詳細はこちら

お問い合わせありがとうございます。ドラおじさんです。

確かに、現職で3年間勤務をしたとしても、良い形で転職するのは難しそうですね。またご指摘のように、3年後に薬剤師として転職するのもかなり厳しいと思います。「新卒を採用したほうが良い」と判断されてしまう可能性が高いのです。

正社員には、「リスクヘッジができる」というメリットがあります。無期雇用であり、雇用主からクビにされることは基本的にありません。さらに賞与や有給があるのもうれしいポイントですよね。パート・契約社員は、「契約満了」があるため、雇用主の都合によって合法的にクビにできてしまいます。基本的に賞与はないですし、有給もない場合が多いですね。ご両親が心配するのもうなずけるかなと。

でも「弁理士」という目標があるのであれば、非常勤で勤務した方が、勉強と仕事の両立がしやすいと思います。予備校のスケジュールに合わせて、柔軟に働くことは正社員では難しいです。資格取得後の転職については、今回のケースでは不利に働くことはないでしょう。

面接の場では、「なぜ弁理士を目指したのか」「なぜ薬剤師として勤務しないのか」「仕事と勉強の両立のコツ」などの質問をされると思います。これらの質問にきちんと回答できれば、選考は通過できるのではないでしょうか。

参考までに、薬剤師は食事療法などの資格と組み合わせると、仕事に活かしやすいと思います。「薬に頼りきりにならないですむ体づくりをする」という方向で考えると、管理栄養士などが相性が良さそうですね。ただ、管理栄養士は国家資格のためか、薬剤師とのダブルヘッダーで取得している方を私は見たことがないですね。薬膳など、通信教育で取得できる資格をお持ちの方はいらっしゃいます。

ただですね……実は他の資格を取得したからといって給与があがるってことは、あんまり期待できなんですよ。

というのも、その人がどんな資格を持っていたとしても、必ず企業にプラスオンになるような売上が生まれるわけではありません。企業から見れば、みんな薬剤師として仕事をして収益をあげているのは変わらないから、他の資格を所有していても、転職で評価があがることはないのが現状です。なので、「無理に勉強をして資格取得をせずに、薬剤師としてより良い条件の職場に転職しても良いのでは?」と思います。

弁理士の資格取得に拘る場合には、授業開始時間など予備校のスケジュールがわかれば、もう少し具体的にお伝えできることもあると思います。ご検討ください。

ひとみ
薬剤師、ライター。オランダ在住。(詳細はこちらのページで)

確かにせっかく薬剤師の資格を取得したのに業務が一般事務だけでは不安になりますよね。弁理士は高校生のとき、私も一度考えたことがあります。理系から目指す職業として魅力的でした。結局薬学部を選んだのですが。

その後、私が新卒で化粧品会社の研究開発職に就職してから、弁理士さんと仕事をする機会がありました。私が開発した製品の特許を取得するとのことで、知的財産グループに在籍する弁理士さんと共に手続きを進めていきました。特許の出願は非常に複雑で、他社に同様の特許が既に出願されていないかどうかの入念な調査をして、その後はさまざまな書類を用意しなければなりません。ひとつでも不備があると申請が通らなくなるのでミスが許されないんです。私も調査のお手伝いをしたのですが、似た要素を持つ他社の特許を片っ端から調べていきます。ここではかなり専門的な知識が必要です。

私が就職した化粧品会社の研究職では、多くの薬剤師免許を持った研究員が働いていました。薬理学・製剤学・有機化学など薬学部で学んだ知識は役に立ちます。したがって、ゆうちゃんさんが薬剤師に加え弁理士の資格を保持していれば、化粧品会社や製薬会社の知的財産部門で活躍できると思います。

自社だけでなく、日本の技術を守る上でも弁理士さんの存在は貴重です。社会貢献度の高い仕事ですのでぜひ頑張ってくださいね。

最終更新日:2019年8月5日
カテゴリー:転職ご相談事例

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