転職ご相談事例

患者対応が苦痛。調剤助手だと薬剤師免許がもったいない。どうしたらいい?

鈴城さん
32歳、男性

はじめまして。精神科門前の調剤薬局に勤務している鈴城です。8年目を迎えますが、患者さんへの対応にどうしても苦手意識があり、転職を考えるようになりました。

現在の職場は、私の苦手意識や性格を理解してくれてフォローしてくれます。けれども、もともと人と話すのが苦手で、薬の知識もあまりないので、患者さんに質問をされるのが怖くて仕方ありません。今後20年、30年と、ずっとこの仕事を続けていくのは難しいと思いますし、服薬指導が本当に苦痛です。

そこで、転職活動をして、精神科がメインの病院に面接が決まりました。面接を受ける予定の病院では、外来対応がなく服薬指導も必要がないとのことです。けれども、本当に調剤専門の仕事だけで済むのか、正確なところは分かりません。また、今の職場は人間関係が非常に良いので、新しい職場で上手くやっていけるのか不安もあります。

こんな私ですが、薬剤師の資格を活かして働くことができる仕事ってありますか?調剤は好きなので、調剤だけに集中できるとうれしいのですが…。調剤助手だと事務員扱いで、「せっかく取った薬剤師の資格が無駄になるのでもったいない」と感じています。

ドラおじさんのご意見を聞かせてください。

ドラおじさん
薬剤師専門の大手人材紹介会社に勤務していたアドバイザーで、薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。(実在の人物です。ドラおじさんの詳細はこちら

はじめまして。ドラおじさんです。まずは8年間の勤務お疲れさまでした。患者さんへの対応に苦手意識があるのに、8年というのは本当によく頑張ってこられたと思います。

結論からお伝えすると、今回紹介された病院への転職はやめたほうが良いと思います。病院も病棟業務(入院患者に対する服薬指導)に力を入れていく流れになっています。そのため、遅かれ早かれ服薬指導が発生するのではないでしょうか。

私としては、現在の会社に残るという可能性を残した上で、転職活動を進めることをおすすめします。職場は薬局が良いと思います。

薬局は「コミュニケーション」が求められる環境も多いですが、一方で調剤に集中できる環境もあります。ドラッグストアは時代の流れもあり、「コミュニケーション」を求められる職場なので鈴城さんには向かないでしょう。一方、病院は「かたい」だけでなく、独自の習慣がある環境も多く、個性が活かせる環境は多くないです。

転職サイトの方に正直に、「患者対応が苦手」「質問されるのが怖い」「人前に出るのも得意ではない」「ただ、調剤は好き」と伝えて、可能であれば、調剤だけに集中できる環境が良いと相談してみてください。

コミュニケーションを必要としない薬剤師の仕事だと、一人薬剤師や在宅の予製、工場の管理薬剤師などがあります。その中でも、調剤だけをできるのは在宅の予製ですね。とはいえ、調剤助手と薬剤師では、給料だけ見ても天と地ほどの差があります。せっかくの資格ですし、転職で薬剤師の資格を活かさないのはもったいないですよ。

「薬の知識もあまりない」とのことですが、実は精神科の門前であれば、8年間勤務であったとしても、「薬の知識がない」というのはあり得ない話ではないんですよね。足りない知識は、転職の際に勉強すれば補えると思われがちですが、実践をしないで日常的に使わないと難しいんです。これは精神科だけの話じゃなく、単科で働いている薬剤師さんの多くが直面する問題だと思いますので、鈴城さんだけが特別な訳じゃないですよ。

私も、現在の職場は鈴城さんの性格を理解してくれている職場だと思います。鈴城さんがお勤めになっているアポロさんは、人間関係が良いことで有名な企業様で、離職率も低いですよね。私としては、コミュニケーションが苦手な方を手厚くフォローしてくれる素敵な職場を捨ててまで、新天地に行く必要はないかとは思いますが…。どうしても鈴城さんが辞めたいのであれば仕方ないですね。

転職活動をするにあたって、不安なことも多いと思うのでいつでもお気軽にご連絡くださいね。

M先生
精神科医。地方都市の病院勤務。(詳細はこちらのページで)

はじめまして。私は精神科を専門としておりますので、主に精神科クリニック・精神科病院の患者層の違いという観点からお答えしようと思います。

地域性やクリニックの医師の専門分野にもよりますが、精神科クリニックに来る患者さんというのは、おおむね「軽症」の方が多くなっています。軽症というのは、外来通院しながらであれば社会生活がある程度送れるという意味であり、実は精神科の場合には、「軽症の方のほうが対応に苦慮する」ということが少なくありません。

クリニックではパーソナリティ障害や適応障害などの方が多く、言葉の端々にも気を遣います。また、そのような方々は主治医との関係も大事にしますので、医師以外の職種に対してきつい口調で話すこともあるでしょう。薬へのこだわりも多いため、薬剤師さんが対応に疲れてしまうのも無理はないと思います。

面接を受けた精神科病院は、外来対応がないということですから、おそらくは長期入院の患者さんが多い、昔ながらの病院と考えられます。入院患者さんの多くは慢性期の統合失調症や認知症であり、長年入院していて薬も長期間飲んでおり、こだわりもあまり見られない場合がほとんどです。そのような病院では、薬剤師さんは調剤業務に専念し(といっても少ない人手で多数の調剤があるので大変とは思いますが)、患者さんとの接触はほぼないでしょうし、あったとしてもクリニックとの患者層の違いに驚くはずです。

精神科病院でしたら、鈴城さんのご要望に近いのではないでしょうか。ただし、現職のようにフォローをしてもらえる職場ばかりではありません。転職をなさるのであれば、職場の人間関係を良く見極める必要があると思います。参考になさってください。

最終更新日:2019年8月5日
カテゴリー:転職ご相談事例

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