転職ご相談事例

病院5年目になるのに、調剤メインで病棟経験少なめ。転職したいけど、難しい?

冷夏さん
28歳、女性

はじめまして。病院薬剤師として勤務し、5年目になります。転職を考えはじめて転職サイト経由で活動をスタートしたのですが、転職活動にいまいち力を入れて取り組むことができません。

現在の職場を選んだのは、療養型病院でゆっくり患者さんと向き合いたいと思ったのですが、ほとんどが調剤業務で指導は10人程度、患者さんと触れ合う機会がありません。また、先輩の話を聞いていると、私とあまり収入が変わらないようで将来に不安を覚えました。さらに、職場の人間関係が上手くいかず…。

臨床には今でも魅力を感じているのですが、転職活動を通して卸の仕事と調剤薬局での仕事など、沢山の求人に触れました。中でも、卸の仕事に興味を持ち、「病院勤務にこだわらなくても良いかな?」と考えるようになりました。とはいえ、卸の薬剤師の情報はあまり目にする機会がありませんし、薬について今以上に沢山の知識を求められるのも不安です。

さらに、私の経歴はそこまで評価が高くないと認識しているので、転職活動がスムーズにいくとは思えないんです。そのため、転職に踏み切る勇気が出ません。ドラおじさんはどう思いますか?病院に残った方が良いのか、病院を変えた方が良いのか、他の業種に挑戦した方が良いのか…忌憚のないご意見をお聞かせください。

ドラおじさん
薬剤師専門の大手人材紹介会社に勤務していたアドバイザーで、薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。(実在の人物です。ドラおじさんの詳細はこちら

お問い合わせありがとうございます。ドラおじさんです。

現在の職場でのお仕事ですが、調剤がメインで指導が10人程度、病棟経験少なめとなると、病院5年目のご経歴としては少々見劣りしてしまう…というのが正直な意見です。

でも、冷夏さんの環境であれば不満がたまってしまうのは無理もないと思いますし、20代の薬剤師の転職求人は比較的多いので、このタイミングで転職をスタートできるのは良いことだと思います。

年収については、調剤薬局・ドラッグストアであればお金のほうが多くもらえます。一般的に病院薬剤師の年収は安く、薬剤部長でも600〜1,000万、ほとんどの場合が600〜700万です。一方、調剤薬局・ドラッグストアの場合、30代の一般薬剤師でも600万以上の年収で勤務できる企業は沢山あります。年収に関してだけなら、転職先は病院薬剤師以外の選択肢になるのではないでしょうか。

転職に際しては、「何を大事にしていくか」によって選択すべき環境が変わります。まずは譲れないポイント(軸)の整理をしましょう。「お金」「やりがい」「楽しさ」など、冷夏さんの中でどの項目の優先順位が高いか考えてみてください。軸を絞って、優先順位を明確にすることで、マッチング精度があがります。

あと、転職に際して経歴を結構気にしているようですね。仕事柄、個人薬局の社長様や大手企業の社長様、人事部長様と会話する機会は少なくないですが、経歴で判断する方は多くありません。採用するか否かの判断で重要視されるのは、求職者のお人柄や仕事への取り組み方なので、経歴ではなく面接の受け答え次第といえるでしょう。

卸の仕事については、求人の内容にもよりますが、「オフィスワーク」と「工場」に分けられます。オフィスワークは、学術・管理薬剤師で、自社製品のQ&A作成や営業向けの製品勉強資料作成、お客様からの質問対応や社員教育が主な仕事です。工場は、管理薬剤師で工場の稼働管理(いるだけでOKという求人も少なくないです)や品質保障、法律周りの知識を使いつつ、薬剤製品の管理を行うこともあります。

といった感じで卸の仕事は、会社によって業務内容が多岐にわたります。興味があるなら、一度話を聞いてみてはいかがでしょうか。先ほども少し触れましたが、病院の給与は比較的低い傾向があるので、おそらくどこに転職しても、年収はあがると思います。また薬局か企業の場合、年間休日120日以上が当たり前という求人も見つかるでしょう。

冷夏さんの転職活動の成功を祈っています。

M先生
精神科医。地方都市の病院勤務。(詳細はこちらのページで)

はじめまして。病院を変えるべきか、卸などへの転職もするべきか悩んでいらっしゃるようですね。私は急性期病院と療養型病院のどちらも勤務経験があるため、そこでの体験をもとにお答えさせていただきます。

まず療養型病院については、現場と冷夏さんが抱くイメージに大きな認識のずれがあるように思います。療養型病院というのは、医療レベルはそこまで要求されませんが、急性期のように在院日数の制限があまりなく、「最期まで」入院している患者さんも少なくありません。そういった形態の病院は、正直稼げないので、人件費を抑えるため、人手はぎりぎりの場合も多く、結果としてひとり当たりの仕事量は増え、患者さん・家族との接点はほぼなくなってしまいます。「療養」という言葉とは裏腹に、数を稼ぐために機械のように働くことになってしまうのが現状です。

患者さんとのかかわりを求めるのであれば、むしろ急性期病院をお勧めします。その中でも、大学病院などの特定機能病院よりも、地域の基幹病院として機能している二次救急レベルの病院がいいでしょう。そのほうが高齢者などの入院が多く、多剤併用の整理、アドヒアランスの確認など、患者さんと接する中での薬剤師としての専門性が発揮できるように思います。

最終更新日:2019年8月5日
カテゴリー:転職ご相談事例

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