転職ご相談事例

僻地は高収入って聞いたけど、新卒で600万円は無理?

佐川旭さん
25歳、男性

はじめまして。1浪して薬学部に入学した薬学生です。5年生になり、「そろそろ就職のことを考えなければ…」と思い始めました。

私は、奨学金を利用して勉強をしているので、社会人になったら奨学金の返済がスタートします。また、まだ将来の話を考える彼女がいるわけではありませんが、将来的には結婚や子どものことを前向きに考えていきたいです。そのため、奨学金の返済をしながら貯金をしたいと思っています。そこで、「比較的高収入で条件が良い僻地の薬局に就職したい」のです。

収入がきちんと得られるのであれば、全国どの僻地でもいきます。その場合、週40時間程で年収はいくらくらいになりますか?各種手当を含めて、新卒年収600万円を目指したいと思っているのですが、そうした求人はありますでしょうか。やはり新卒で年収600万円というのは、現実的ではないですか?

僻地は条件が良いとは聞くものの、具体的にどんなエリアが良いのか、どの企業が良いのか絞り込めているわけではありません。こだわりは特になく、高収入を確保することができるなら、それをモチベーションに頑張っていけると思います。

ドラおじさんのお勧めや、僻地や高収入の求人を教えていただけるとうれしいです。

ドラおじさん
薬剤師専門の大手人材紹介会社に勤務していたアドバイザーで、薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。(実在の人物です。ドラおじさんの詳細はこちら

お問い合わせありがとうございます。ドラおじさんです。

新卒で高収入を狙うのであれば、やはり500万~600万円が現実的ですね。実際に私が把握している範囲で、離島で家賃手当て含めて600万円という求人はあります。

離島とまでいかなくても、山形県や滋賀県、鳥取県などの僻地であれば500万~550万円の求人が見つかるでしょう。

また、ウェルシアの場合はドラッグストアになりますが、新卒でも年収600万円です。全国転勤がありますが、新卒者にここまでの高収入を提示する企業はあまりありません。ただし、給与改定があるとの噂があり、佐川さんが就職する頃には条件が変わっているかもしれません。

高年収求人を探すコツをお伝えしましょう。「奄美大島・石垣島など離島求人を探してみること」、「薬学部がないエリアの求人をチェックすること」の2点です。

特に離島では少子高齢化が進んでおり、患者数に対しての薬剤師数が全く足りていません。また、田舎でも周りに薬学部があれば、大学卒業後にそのまま就職する新卒の薬剤師もいるのですが、薬学部がないエリアでは若い薬剤師を集めることができません。

薬学部がない県として秋田県・山形県・茨城県・山梨県・和歌山県・奈良県・福井県・鳥取県・島根県・山口県・高知県・佐賀県・大分県・鹿児島県・沖縄県が挙げられます。また、これらの県では薬剤師の平均年収が高い傾向にあります。

特に鳥取県の場合、両隣の山口県と島根県にも薬学部が設置されていないため、薬剤師を集めるのが難しくなるんです。秋田県・山形県も薬学部がないエリアが続いていますね。また沖縄県も、隣の鹿児島県に薬学部がありません。離島は特に薬剤師不足が進みます。このようなエリアでは新卒でも高収入となる可能性が高いです。

離島で働く注意点や苦労についても触れておきますね。少人数で大量の処方せんを調剤していかなければならないので、ハードワークになることは覚悟しておいた方が良いでしょう。

あと、医薬品が島に届くまでに時間がかかったり、台風が来ると「薬が1週間届かない」という事態に見舞われる可能性も。

ただし、離島の場合は患者さんとの距離が近く、親しみやすかったり、美しい海に囲まれて暮らせたりといったメリットもあります。都心部では経験できないことを若いうちに経験できるのは、佐川さんの今後のキャリアにおいても貴重な時間になると思います。

過度に薬剤師が不足しているエリアに就職すると、地域の方にも喜んでもらえるので、社会貢献度が高く、やりがいを持って働けると思います。頑張ってくださいね。

ひとみ
薬剤師、ライター。オランダ在住。(詳細はこちらのページで)

奨学金の返済は社会人になってからも大変ですよね。私の友人も多額の奨学金を借りていて、結婚を考えている彼氏にいつ打ち明ければいいか悩んでいました。佐川さんも結婚する前になるべく繰り上げ返済したいということですよね。

私としては、今の時点で就職先を「高収入が得られる調剤薬局の僻地」と限定するのはもったいないかなと思うんです。調剤薬局でなくても、製薬会社のMRであれば、営業成績次第で30歳前後でも年収1000万円稼ぐことは珍しくありません。MRとしての経験を積んで別の製薬会社に転職した私の友人は「30歳で転職時に年収1000万円を提示してもらった」と話していました。

また調剤薬局にこだわるのであれば、僻地で高収入を得ることばかりに意識を向けるよりも、薬局に就職してからなるべく早く一人前になり、管理薬剤師になる方法もあると思います。私の友人の男性薬剤師は、新卒で製薬会社のMRとして働いていましたが、1年ほどで辞めて、調剤薬局に転職した後、半年ほどで管理薬剤師になっていました。年収も600万円近くもらっていましたよ。

ただ、彼の場合は個人経営の調剤薬局のケースですので、大手企業も同様に、とはいかないでしょう。でも、大企業の場合なら、管理薬剤師の次はエリアマネージャーとしてキャリアアップできますよね。エリアマネージャーだと年収800万円も狙えるでしょう。

もちろん、僻地に就職して管理薬剤師になれば、都市部の管理薬剤師よりも高収入が得られるのは確かです。しかしその場合は出会いが少なかったり、遠距離恋愛になる可能性も高いですよね。

遠距離恋愛だと交際費がそれなりにかかります。また、結婚して子どもができた場合、少子化が進んでいる僻地では子育てが大変かもしれません。

視野を狭め過ぎずに就職活動することを意識してみてください。

最終更新日:2019年8月5日
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