ドラおじコラム

ドラッグストアへの転職って実際のところどうなの? 転職のプロに聞いてみた

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ドラッグストアへの転職って実際のところどうなの?

こんにちは!薬剤師のみどりです。

さて、あなたは「ドラッグストアで働いてみようかな… 」と思ったことはありますか?

調剤薬局よりもお金が稼げる、OTC医薬品の知識が身につく、など様々な魅力があるドラッグストアでのお仕事。しかしその反面、ドラッグストアで働いたことがない薬剤師さんだと「雑用が多いんじゃないか?」「休みが取りにくいんじゃないか?」みたいな不安もいっぱいありますよね。

そこんとこ実際どうなんでしょうか?

今回、ドラッグストアへの紹介斡旋を何度も経験している「薬剤師転職のプロ」ドラおじさんに、ドラッグストア勤務の実情についてぶっちゃけ話を聞いてきました!

もくじ

登場人物紹介

ドラおじさん
薬剤師専門の大手人材紹介会社に勤務していたアドバイザー。薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。(ドラおじさんの詳細はこちら
みどり
当サイトのナビゲーターで、都内の製薬会社でDI・学術担当として従事している設定の薬剤師。中の人は薬剤師が監修してます。全国の悩める薬剤師たちを代表して、きわどい質問をドラおじさんにバンバンぶつけていきます!

今回のテーマは「ドラッグストアへの転職」です。

はい。ドラッグストアっていまどの会社も調剤の売上をどんどん伸ばしていて、薬剤師さんにとってもすごく面白い職場になっているので、お話しできることはたくさんありますね。

ドラッグストアでの仕事って、興味を持っている薬剤師さんが沢山いると思うんですが、なんというかドラッグ特有の「イメージの悪さ」があって不安を感じている人が多いと思うので、そのあたりを厚めに質問したいと思っています。

分かりました。

1.ドラッグストア勤務の年収は、高い。すっごい高い

まずは年収です。調剤薬局に比べると、ドラッグストアはすごく年収が高いということがよく言われますよね。

そうですね。ドラッグストアが高年収というのは事実なんですが、今回は実際にどのくらいの差があるのか、データで見てみましょうか。下記の表は、ドラッグストア、調剤薬局それぞれの売上上位5社の平均年収を比較したものです。

大手ドラッグストア、調剤薬局の平均年収と、従業員1人あたりの売上

この表を見ると、調剤薬局の年収は530万円前後であるのに対して、ドラッグストアの年収は700万円前後であることが分かりますね。

いやーやっぱり差がありますね。だいたい170万円くらい違うってことですか?

そうですね。同じ時期の薬剤師の全国平均が514万円(※厚生労働省調べ)なので、ドラッグストア勤務の薬剤師がいかに高待遇かがよく分かりますね。

どうして、ドラッグストアは年収が高くなるんですか?

いくつか理由はあるんですけど、一番大きいのは「ドラッグストアは勤務時間が長い」ということですね。ちょっと下記の求人票を見てもらえますか? これはマイナビ薬剤師に掲載されていた、ドラッグストアの代表的な求人募集の内容です。

マイナビ薬剤師におけるドラッグストアの求人例

マツモトキヨシ の求人ですね。営業時間、10:00 〜 22:00 の8時間労働ですか。かなり夜遅くまで働くことがあるんですね……。

もうひとつ。次は「ファルマスタッフ」に掲載されている、都内のとあるドラッグストアの求人情報です。

ファルマスタッフのドラッグストア求人例

こっちも  10:00〜22:00 ですか……やっぱ夜遅いんですね……。

そうなんです。まず、調剤薬局の勤務時間は 9:00 〜 18:00 とかのケースが多くて、残業もだいたい1,2時間です。しかしドラッグストアはこのように「22時まで」とか、夜遅くにシフトを組まれるケースも多くて、かつ残業も多いんですよ。

あと、ドラッグストアと調剤薬局では、収益構造というか、目指しているものがそもそも違う、というのも理由として挙げられますね。

どういうことですか?

調剤薬局での仕事って基本的に「処方箋の対応」が中心じゃないですか。だから、現場で働いている薬剤師が “自分の薬局の売上” を気にするシーンって特に無いですよね。

でもドラッグストアの場合、店長が売上ノルマを背負っているので、現場で働く薬剤師にも必然的に「売上アップをするための動き」を期待されるんです。

さっきの表、もう1回見てもらっていいですか? 右の列に「従業員1人あたり売上」を記載してるんですけど、調剤薬局の平均が4,000万円弱。それに対してドラッグストアチェーンのほうは、1億円を超えています。

つまり、調剤薬局よりもドラッグストアのほうが、1人の従業員が作る売上が2.5倍も多いってことなんですよ。そりゃあ、給料高くなるに決まってますよね。

なるほど……そうすると、ドラッグストアは調剤薬局と違って「売上アップ」を目指して仕事をするので、その分、従業員にも還元されやすくなるっていうことですか。

そうです。これが年収の差として特に顕著に出るのが店長で、調剤薬局の薬局長だとだいたい年収600万円くらいなんですけど、ドラッグストアの店長だと年収1000万円超えも普通に出ていますね。

まあそれだけ、ドラッグストアの店長業務は仕事が大変だということなんですけど。

ちなみにさっきの表だと、サンドラッグとかコスモス薬品なんかは、ドラッグストアなのに平均年収がだいぶ低いんですね……。

えっと、そうですね……ドラッグストアチェーンによっても、従業員にたくさん還元しようとしているところと、そうでないところがあるんですよ。

なので、特に転職を考えている企業については、求人情報以外にも、ヤフーファイナンスなんかを使って、各企業のこういう細かい情報を調べておくのも重要だと思います。私も紹介をするときには、実際にヤフーファイナンスの画面を見せたりしていますよ。

2.ドラッグストアの業務は、タスクの数が多くて大変

ドラッグストアでの仕事って、そもそも何でそんなに時間が長いんですか?

一言で言えば、それだけ仕事量が多くて大変だからですね。なぜかというと、ドラッグストアって調剤薬局と比べると、単純に倍以上の商品数を扱っているからなんですよ。

例えば調剤薬局だと、処方薬の他にはロキソニンとか、マスクとかアメとかがチョロっと置いてある程度ですよね。ただドラッグストアの場合、それに加えてペットボトルとか、栄養ドリンク剤とか、そういう諸々の物を置いてしまっている、と。

すると当然、処方薬とOTCの飲み合わせも考えなくちゃいけないし、「ルルとベンザブロックってどっちが良いの?」みたいな質問にも対応できなくちゃいけない。そういう業務が日常的に発生するので、タスクの数が増えるんですね、薬局と比べると。

いやー大変そうですね。

ちなみに、いまの「ルルとベンザブロックってどっちがいいの?」みたいな質問は、ドラッグストアの薬剤師さんはどうやって答えてるんですか?

私は薬剤師じゃないので、正確なところは分からないですが。私の知っているブログで、ちょうどドラッグストア勤務の薬剤師さんが「ルルアタックEX」と「ベンザブロックLプラス」の比較をしている記事を見つけたので、紹介しておきますね。

こういう感じで、中に入っている成分を見て、それに従って説明をされているようですね。

なるほど……。

あの、1つ気になったことがあるんですけど、OTC医薬品の知識とかスキルを身につけるのって大変なんですか? ドラッグストアに転職する薬剤師さんて、その辺りどうやって勉強してるんでしょうか。

えっと、特に大変ではないです。なぜかというと、OTC医薬品って言っても、薬剤師だったら中に入っている成分を見ればどういう薬なのかはだいたい分かるからです。

確かに。じゃあ研修とかも特にない感じですか?

いや、さすがに研修はありますよ。ただ、研修を受けて1ヶ月くらい現場で働けば、OTC医薬品の最初の触りくらいだったらだいたい分かるようになれます。プロ並みのレベルになるには、やっぱり1年くらいかかりますけどね。

3.ドラッグストアで働くことのメリットとデメリット

ドラッグストアに転職したがる薬剤師さんって、だいたい何を目当てにして転職することが多いんですか?

はい、まずは一番分かりやすいところで “お金” ですね。冒頭でも説明しましたけど、ドラッグストアは高年収なので、お金目当てで入ってくる薬剤師さんがほとんどです。調剤薬局よりも圧倒的に稼ぎやすいので。

あとは “スキルアップ ですね。OTC医薬品の知識はもちろんですが、商品数もタスク量も全体的に多くなるので。そういう状況でしっかり仕事ができるようになれば、その後のキャリアで優遇されやすくなります。

あとドラッグストアに行った薬剤師さんがよく言うのが「家族の役に立てるようになった」っていうことですね。

えっ、どういうことですか?

例えば、家族の誰かが真夜中に体調を崩して、どうも風邪っぽいと。で、とりあえず自宅にある常備薬を飲むかーってなったときに、薬剤師だと「何の薬飲めばいいのかな?」って聞かれるじゃないですか。

あーなるほど! それ私も聞かれます(笑)でもよく分からないんですよねw

そう、調剤薬局の薬剤師だと、OTCの知識がないから、そういう家族からの急な質問に正確に答えられないんですよ。でもドラッグストア勤務なら、それがちゃんと答えられるので家族の役に立てるんです。

例えば、処方薬で咳止めを飲んでるんだけど、どうも膝が痛くてロキソニンを飲みたい。でもこの処方薬とロキソニンの飲み合わせってヤバくないかな?とか。こういう質問にすぐ答えられるようになるんですよ。

OTCの知識があると、家族の役に立てる!

それはすごくいいですね! 確かに調剤薬局の薬剤師って、人に感謝される場面が少ないので、家族の役に立てるのはとても魅力的だと思いますね。

では逆に、ドラッグストアで働くデメリットは何ですか? やはり「勤務時間が長い」ということですかね。

そうです。ドラッグストアでの仕事は「勤務時間」が一番ネックで、相談に来られる薬剤師さんにも「勤務時間ってやっぱり長いんですか?」みたいなことは一番よく聞かれます。

その質問には、普段は何て回答しているんですか?

回答としては「店舗次第」って答えますね。基本的には夜の時間はパートを入れようとしているドラッグストアが多いんですけど、もしかしたら夜10時までとか、そういう時間外の勤務になることもある、と伝えています。ただ残業は、調剤薬局よりは確実に増えますね。

例えば、OTCを勉強したいからドラッグストアに行きたいんだけど、家庭の都合で残業は “絶対” したくない、みたいな話のときはどうですか?

時間の要望が強い人は基本的に、ドラッグストアは無理なんですよ。そういう薬剤師さんは最終的には調剤薬局をご紹介していますね……。

なるほど……ライフワーク重視の人には、ドラッグストアは向かないんですね。

例えば、結婚を機にドラッグストアを辞めて、調剤薬局に転職する女性の方とかとても多いですからね。ドラッグストアは仕事が大変だし、時間も遅いし、生活のリズムも取れないんで、ライフワークに重きを置く薬剤師さんは辞めちゃいますね、みんな。

4.ドラッグは、レジ打ちとか品出しをやらされるの?

ドラッグストアの仕事の実態がだんだんわかってきました。

1つ気になっているのが、いわゆる「品出し」とか「レジ打ち」とかってあるじゃないですか。あと、店の外に出て「いらっしゃいませー!」ってやるやつとか。私のドラッグストアのイメージって、そういう雑用?っぽい仕事を薬剤師がすごくやらされているイメージがあって。

なるほど……まあ、無理もないですね。

ドラッグストアに行きたがる薬剤師さんって、OTCの知識も欲しいし、年収アップも嬉しいと思うんですけど、そういう「バイトでもできるような仕事」って基本、したがらないと思うんですよ。

実際のところ、どうなんですか? やらされるんですか?

えっとですね、まずレジ打ちとか品出しのような仕事を「雑用」とか「バイトでもできる」とかって言うのは、薬剤師さん含めて、そのお仕事を実際にやられてる方が居るわけですから、どうかと思うんですけど……。

えー、だって雑用じゃないですか。

……まあいいや。品出しとかレジ打ちをやらないといけないのか? というのは、確かに薬剤師さんからよく聞かれますね。それに対する「表向きの回答」としては、無い、って答えます。ただ店舗運営なんで正直、あるときはありますよね、って話で。

つまり、どうしても必要なときは品出しレジ打ちをやることもあるけど、基本的にはやらないでOKってことですか?

そうです。会社によって多少違いはありますけどね。まずほとんど無いと考えて差し支えありません。

品出しなどは基本、バイトの方がやります

そうなんだ……。

いや、でも…そうは言っても私、けっこう見るんですよ。「薬剤師」の名札をつけた人が、ドラッグストアでレジ打ちしてるの。そういうの見ると「あぁ、このチェーンは薬剤師に雑用をやらせる会社なんだな……」っていうイメージになるんですよね……。

だからやっぱり、レジ打ちとかを薬剤師にやらせるドラッグストアは結構たくさん有る、ってことなんじゃないんですか?

それって、都内でシャンプーとかの日用品を中心に扱っている、調剤をやっていないドラッグストアの話じゃないですか? 調剤施設を持っていないドラッグストアでは確かに、薬剤師がレジ打ちとかを沢山やらされるかも知れません。

なぜかというと、そういうドラッグストアで働いている薬剤師さんって基本的に「一類医薬品」を売るために雇われるんですよ。つまりそういう人は、ちょっと言い方は悪いですけど、はじめから「薬剤師だからできる仕事」というのを期待されている度合いが低いんですね。

じゃあ、調剤併設ドラッグなら、そういうことは無いと考えていいんですね?

はい。というかそもそも、調剤をやりたい薬剤師さんに調剤施設のないドラッグストアを紹介することは、まずあり得ません。その辺はちゃんとしたキャリアコンサルタントであれば、希望を伝えれば「レジ打ちや品出しなどの雑用がほとんど無い求人」を紹介してくれるはずです。

5.ドラッグストアは、休みが気軽に取りにくいの?

あともう1つ気になっているのが「ドラッグストアは休みが取りづらいんじゃないのか?」ということです。

ほら、ドラッグストアって人気がないから、調剤薬局と比べると1店舗あたりの薬剤師が少ないじゃないですか、多分。一人薬剤師の店舗なんか特に「お前が休んだら一類が売れないじゃないか!」みたいな感じで、休みが取りづらいんじゃないかと思うんですね。

産休育休も取りづらそうですし。実際のところどうなんですか? ちゃんと休めるんですか?

それもよく聞かれますね。答えとしては、余裕で取れます。

えー……。 ホントですかぁ??

いや、取れます、取れます(笑)まず、一人薬剤師のドラッグストアってそもそもほとんど無いです。全体の1割あるかな?くらいじゃないですかね。で、万が一、一人薬剤師になったとしても大丈夫な理由が3つあります。

まず1つ目が「ヘルプがある」ということ。休むときは、他のドラッグストアからヘルプで応援が来て代打をやってくれます。

2つ目の理由は「ヘルプ専用部隊」。だいたいどこのドラッグストアチェーンでもあるんですけど、本部とか支店に、ただヘルプをするためだけに毎日違う店舗を転々としている薬剤師が常勤で配属されています。

えっ、そんな人いるんですか?!

はい。なので安心して休んでもらって大丈夫、というのが2つ目の理由です。

で最後、3つ目の理由は、最悪、エリアマネージャーっていうエリアの管轄をしている人が薬剤師なので、誰もヘルプで来てくれないときは最悪その人がヘルプで来ます。なので結論、「お前しか居ないから休むなボケー!」みたいな話にはまずならないんです。

ヘルプがいっぱい居るので休みは普通に取れます

そうなんだ……ちゃんと、休みを取るための体制が整えられているんですね。

そうです。そういう「休むな」みたいな話が出てくるのは、個人薬局くらいですよ。ドラッグストアでは、まず無いです。

ただ、一人薬剤師のドラッグストアはやっぱり薬剤師さんには嫌われますね。それは事実です。体制が整ってるって言っても、やっぱり何かあったときに精神的に休みづらいですからね……。

なるほど……まあ、そうですよね……。

あと、同じ理由で「ドラッグストアって転勤をさせられやすいんじゃないですか?」というのもよく聞かれるんですけど、これもあり得ないです。大手のドラッグストアチェーンでも、転勤って年に10人も居ません。それも、自分から希望して転勤する人ばかりです。

じゃあ、めっちゃ遠くの店舗にいきなり転勤しろ!みたいなことは、まず無いと考えていいんですね。

はい。逆に、自宅付近に店舗がたくさんありますから、そっちで働いて下さいって話ですね。

6.「調剤施設のないドラッグストア」がハマる人も居る

素朴な疑問なんですけど、さっき「調剤施設のないドラッグストアでは、一類医薬品を売るために薬剤師が採用される」って言ってたじゃないですか。

でも、たったそれだけのために薬剤師を雇うのって、なんとなく採算が合わない気がするんですけど。それって、どうなんですか?

いや、実はですね、一類医薬品の販売ってめちゃくちゃ儲かるんですよ。

え?! そうなんですか?

はい。一類って、普通の調剤とか、二類三類よりも、利益率がめちゃくちゃ高いんですよ。ドラッグストアの中の人に話聞いたことあるんですけど、薬剤師が1人居るだけでウハウハだそうです。

えー。なんか、全然イメージが無いです……。

前、紹介会社に居たときに見たことがあるんですけど。調剤施設のないドラッグストアで、60歳・調剤未経験の薬剤師を、年収600万円くらい出して採ってる事例がありましたね。すごくないですか? 極端な例ですけど、これくらい儲かるってことなんですよ。

すっご……なんでそんなに儲かるんですか?

おそらくですが、価格差が作りやすいからじゃないかと思います。まず、一類ってけっこう高いじゃないですか。効き目も普通の市販薬より強いですし。かつ、一類は処方箋医薬品よりも仕入れ値を叩きやすいんだと思います。

ちなみに一類の中でも、利益率が良いやつと良くないやつがあってですね。中でも一番儲かるのが、ロキソニンです。たぶん、ロキソニンさえ売ってくれれば良いと思っている経営者、けっこう居ると思いますよ。あとリアップも儲かるらしいです。

じゃあ例えば「調剤をやりたくない!」みたいな薬剤師さんは、逆にそっち側で力を発揮することも出来るわけですか。

そうです。それは、OTCのカウンセリングっていう仕事になりますね。例えば「風邪を引いた」という患者さんが来たら、この薬がいいですよ〜ってオススメしてあげたり、あとは体調に合わせてサプリなんかも提案してあげたりする仕事です。

その仕事って、お給料どれくらい貰えるんですか?

年収400万〜500万円は普通に出ますね。

へー。まあ高くはないですけど、普通に貰えはするんですね。しかも、調剤未経験だったり、高齢だったりしても良いわけですよね。人によってはすごくありがたい話ですね。

そうですね。たとえば、調剤をやったことがない企業系の人、でも薬剤師免許は持っています、みたいな方をご案内することが多いですね。研究職の人とか、元MRとか。

ただこれが、実はなかなかマッチングしなくてですね……まず、研究職の方ってコミュニケーション能力が低い方が多いんですよ。これで、かなり面接に落ちちゃうんですよね。あと、MRはMRで、彼らって上から目線なんで、それでまた面接に落ちるんですよ。

めっちゃ分かる。笑

そこが大問題なんですよね。で、たま〜に3,40代の主婦で、サプリとか薬膳が好きっていう薬剤師さんが来るんですけど、そういう方をOTCカウンセリングにご案内すると、めちゃくちゃハマります。

ハマりそう〜! 「おせっかいおばちゃん」ですよね。

そう。だから、調剤施設がないドラッグストアだからダメってわけじゃなくて、それがハマる人もいらっしゃるんですよね。

ただ、若い方はやっぱりハマらないですね。若い方には、普通に調剤をおすすめしちゃいます。どちらかというともう高齢で、調剤はもうさせられないってタイプの人をどうにか動かして、OTCのカウンセリングに持っていくっていう事例が多いですね。

ちなみに念の為にお伝えしておくんですけど、儲かるからって安易にロキソニンを売りまくったりしたらダメですからね。採用する側がそういうスタンスを持っている、という話なので……。

いや、薬剤師なんですからそれくらい分かりますよ……。

まとめ

ドラッグストア勤務ってどう?

  • ドラッグは調剤薬局よりも年収が170万円高くなる
  • ドラッグは仕事時間が長いので大変
  • OTCの知識があると、家族の役に立てる
  • ドラッグでレジ打ちとか品出しをやることはまず無い
  • ドラッグストアも休みは余裕で取れる

今回の内容は以上です。いかがでしたか?

ありがとうございました。なんというか……ドラッグストアって意外とちゃんとしてるんだなー、というのがよく分かりました。正直、イメージが悪かったので。

そうですか(笑)まあ万人にオススメできる職場ではないと思いますけど、変な偏見を持って避けちゃうのは勿体ないので、興味ある方はぜひチャレンジして欲しいですね。

あと、今回は仕事内容の細かいところまでは伺っていないので、別の回でもっと詳しくお話を聞きたいですね。

なるほど。最近だと、ドラッグストアの在宅サービスなんかはかなり盛り上がっていますね。その辺りまた取り上げましょうか。

分かりました。ありがとうございました!

※ 本記事は、マイナビ薬剤師から提供を受けた広告リンクを含んでいます。掲載内容については弊社のコンテンツポリシーに基づき、弊社の監修アドバイザーの助言を受けて制作しています。

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