転職ご相談事例

在宅専門薬局へ転職したい。勤務の実態や内情について教えて!

稲田
33歳、男性

はじめまして。薬剤師歴9年目の稲田と申します。

病院・調剤薬局勤務を経験し、「在宅専門薬局に転職をしたい」と考えるようになりました。以前配属されていた薬局で、在宅業務に携わった経験があり、やりがいを感じました。
現職ではマネジメント業務をしながら調剤を行う必要があり、時間を細切れにして有効活用し、タスクを消化していく必要があります。けれども、私は計画を立ててコントロールして取り組む方が性格的に向いているようです。そこで、在宅専門薬局に絞りました。

とはいえ家庭があり、小さい子どもがおりますので、年収は550万円以上、残業が少なくて年間120日以上の休みは確保したいです。マネジメント経験や病院勤務時に他部署との折衝経験もあり、他の医療関係者とのコミュニケーションに長けている自負がありますが厳しいでしょうか?

また、ドラおじさんに在宅専門薬局の勤務実態や内情についてお伺いしたいと思います。まだ数が少ないためか、求人は目にするのですが、実態について取り上げたサイトや記事は少ないようで、情報収集が思うようにはかどりません。

ぶしつけなお願いで恐縮ですが、ご教授いただけますと幸いです。何卒、よろしくお願いいたします。

ドラおじさん
薬剤師専門の大手人材紹介会社に勤務していたアドバイザーで、薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。(実在の人物です。ドラおじさんの詳細はこちら

お問い合わせありがとうございます。

在宅専門薬局への転職を希望されているとのことで、まず稲田さんが希望している「年収550万円以上」「残業が少なくて年間120日以上の休み」の2つの条件は十分クリアできます。在宅・管理職の経験を持っていらっしゃるので問題ないでしょう。

続いて、在宅専門薬局の勤務実態や内情について知りたいとのことですが、これは店舗によって大きく異なります。例えば、「会話をせずに黙々と調剤をし続ける店舗」「患者様や医師のことなど積極的な情報交換が行われる店舗」「雑談をしながらゆるく仕事をしている店舗」といった具合に、店舗によって環境や雰囲気は結構違います。

なので、稲田さんの条件を満たした求人の中から興味のあるものを選んで、必ず店舗見学をさせてもらうようにしてください。店舗見学は営業時間中で、なるべくスタッフの人数が多い時間を指定すると、雰囲気が掴みやすいです。

人材紹介会社については、大手のリクナビ・マイナビが良いです。大手だと在宅専門薬局の内情について詳しく、また店舗情報も把握しています。

どちらかというと、私はマイナビがおすすめです。マイナビは求人情報収集チームがあるので、店舗の人数や年齢層まで細かく店舗情報を把握しているからです。

ここまでで、転職の流れをまとめますと、以下の流れになります。
1. 大手の人材紹介会社に複数登録する
2. 電話面談を実施し、稲田さんの希望「年収550万円以上」「残業が少なくて年間120日以上の休み」を伝える
3. 求人を紹介してもらい、興味のある求人に応募する
4. 必ず営業時間中の店舗見学を依頼する

もしお手間でなければ、私に求人を共有していただけたら、明らかに希望が合わない求人、昇給率が悪い会社、残業が多い店舗など、把握している範囲でお伝えできます。

ちなみに、稲田さんはすでにご存知だと思いますが、在宅医療は調剤薬局で調剤・投薬している薬剤師さんの仕事とは大きく異なります。実は私自身、何度も在宅医療に同行させてもらっているんです。なので、在宅医療のリアルな雰囲気を知っています。

在宅医療は、なんといっても地域医療に貢献できていると実感できるのが大きなやりがいにつながるでしょう。薬局に来た患者さんに投薬するのではなく、ご自宅にお邪魔して、患者さんはもちろん、家族や他の医療スタッフとコミュニケーションをとりながら、医療の担い手として活躍できるのは素晴らしいことだと思うんです。患者さんから名前で呼んでもらえるのも大きな違いかと。

患者さんの生活に踏み込む分、大変なところもあるのですが社会貢献度の高い仕事だと思います。頑張ってくださいね。

ひとみ
薬剤師、ライター。オランダ在住。(詳細はこちらのページで)

稲田さんは一般的な調剤薬局ではなく、在宅専門薬局に転職を希望されているとのことですね。診療報酬改定によって調剤薬局の経営は厳しくなる一方で、在宅医療に関しては国が医療費削減のために進めているので、今後も診療報酬で大きな影響を受けることはないと考えられます。

とはいっても、個人宅や施設への訪問は、通常の調剤や服薬指導に加えて、移動時間や交通費といったコストがかかります。私も在宅業務の経験はありますが、一包化での調剤やお薬カレンダーへのセット、報告書の作成などとても手間がかかります。その分点数も高いですが、数をさばかなければ薬局に利益は残りません。

私は在宅専門薬局に勤めた経験がないので、勤務実態や内情について詳しくは分からないのですが、私の知り合いに在宅専門薬局に勤めた方がいました。その薬剤師さんは「施設専門の薬局はただの調剤工場」と話していました。1日中調剤をしていても、深夜まで終わらない日もあるようです。

また施設の場合、ケアマネージャーが薬局を選ぶ権限を握っており、ケアマネの一言で薬局を変えることができます。したがって、ドクターよりもケアマネとの関係が重要です。

実際に私が勤めていた薬局で担当していた施設では、ケアマネージャーから突然「来週から別の薬局でお願いすることにしました」と連絡が入ったことがありました。理由を尋ねても答えてくれませんでしたが恐らく別の薬局からの営業があり、あっさり乗り換えてしまったのだと思います。他にも、1つでも要求に応えられないと「別の薬局にする」とプレッシャーをかけられたりして、その内容がエスカレートしていくこともありました。

そこで私個人としては、在宅専門薬局に転職を考えているのであれば、施設をメインで行っている薬局ではなく、個人宅を中心に在宅訪問をしている薬局を選ぶことをお勧めします。であればケアマネの権限はそこまで大きく影響せず、ドクターや看護師さんとの関係が重要になります。稲田さんがこれまで培ったコミュニケーションスキルが活かせるかと。

在宅医療は今後も伸びる分野だと思うので、在宅専門薬剤師として経験を積めば市場価値の高い薬剤師になれると思います。

最終更新日:2019年6月18日
カテゴリー:転職ご相談事例

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