転職ご相談事例

薬局に就職したばかりだけど、抗がん剤やチーム医療に携わりたいから病院で働きたい。

にぅちゃんさん
25歳、男性

ドラおじさんこんにちは。入社1年目で薬局に勤務しています。

就活の時から、病院勤務をしたかったのですが、病院で学びたいことが絞り切れずに、結局薬局に就職してしまいました。けれども、抗がん剤やチーム医療など、病院で学びたいことがたくさんあります。そのため、薬局を辞めて病院への転職を考えるようになりました。

私の希望としては、「忙しくても良いので、急性期に対応し、抗がん剤の調剤に携わりたい」と思っています。また、単に薬剤師として活動するだけではなく、チーム医療を担う一員として活躍できる職場を探したいです。

病院への転職を希望するのって無謀でしょうか?そもそも薬局から病院に転職するのって難しいですか?入社1年目ですし、「早いうちに病院に転職して、色んなことを覚えたい」と思うのですが…。薬局で3年働いた方が、病院にも転職しやすいってありますか?

実は、「病院で働きたい」という気持ちは強いのですが、具体的なキャリアについての明確なビジョンはまだありません。こんな状態で転職って可能ですか?もし転職をするとしたら、どんなことに注意したら良いでしょうか。

お忙しい所お手数おかけしますが、お返事いただけるとうれしいです。よろしくお願いいたします。

ドラおじさん
薬剤師専門の大手人材紹介会社に勤務していたアドバイザーで、薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。(実在の人物です。ドラおじさんの詳細はこちら

お問い合わせいただきありがとうございます。ドラおじさんです。

転職を考える前にまずは、「どうして病院で働きたいか」をとことん考えたほうが良いです。そうでないと、病院に転職できたとしても、集中して仕事に取り組めないと思います。当たり前のことですが、病院で働きたい明確な理由がないと、病院の面接に行ったとしても受かりません。

特に「なぜ、抗がん剤を学びたいのか」「なぜ、チーム医療を学びたいのか」「在宅医療であっても抗がん剤を扱えるし、他の医療従事者とも仕事ができるが、なぜ在宅医療ではだめなのか」という3点には、しっかりと答えられるように準備した方が良いと思います。

「何にストレスを感じるのか」「どんなことに喜びを感じるのか」、この2点が分かっていないと、私は仕事選びに失敗すると思っています。例えば前者について、ルーティンワークがストレスなら、調剤業務を抜けるしかないんですよね。まあでも、世の中にはルーティンでない仕事はないんですが…。あと、後者の「喜び」のポイントは「人に感謝してもらう」ことだけじゃ足りないんです。面と向かって御礼を言ってほしいのか?間接的に誰かに言われた方がうれしいのか?こういうことを深堀していくのが、仕事選びでは大事だなって思っています。

にぅちゃんさんは「抗がん剤の調剤に携わりたい」ということですが、それって薬局でもできますよね。むしろ私は、在宅医療をやっている薬局の方が関わりやすいと思います。じっくり疾患を見たいのであれば病院になりますが、ある程度なら薬局も可能です。病院勤務の薬剤師さんは、調整力が求められますし、相手の気を持ちを推し量る能力も必要です。「どう自分が立ち回れば、病院として良いのか」を考えながら利害調整ができる必要があります。相手が気持ちよく動けるように動かすことが大切です。

チーム医療ができている病院って、規模とかは全く関係ないんですよ。トップダウンで指示がおりていて、徹底されていても、トップが交代すると崩壊してしまうケースもあるので、本当に人次第なんです。実際に見に行って、面接官ではない人に話を聞くのが良いと思います。医師や看護師ではなく、同じ職種の薬剤師に聞くとリアルな部分が分かりますから。

あと、薬局から病院への転職で、ベストなタイミングってないんです。完全に新卒扱いになってしまうので。薬局の経験を活かせることはないんですよね。いつ転職しても同じなので、若い方が良いですね。転職なら1年目か2年目がお勧めです。30歳超えたら難しいです。

それと、「忙しくても良い」ということでしたが、「忙しさに耐え切れなくて辞めたい」というケースってあるんです。想像と実態が乖離すると辞めるので、「やってみて忙しかった」というのはありますよね…。

こういったことを踏まえて、もう一度ご自分と向き合って、じっくり考えてみてください。

M先生
精神科医。地方都市の病院勤務。(詳細はこちらのページで)

はじめまして。入職1年でも病院へ転職してもいいものか迷っておられるようですね。病院で実際に勤務している医師の立場からお答えいたします。

個人的な意見として、薬剤師として勤務する中での薬局と病院との大きな違いは「他職種との交流の密度」だと考えています。病院に勤務する場合には、疑義紹介で電話をかけるときにしか会話がなかったであろう医師と、病棟などで頻繁に顔を合わせることになります。患者さんの服薬管理をめぐって、看護師とディスカッションする機会もあるでしょう。感染対策チーム、栄養サポートチームの一員として、他職種で回診することもあるかもしれません。ひとりの患者さんに対して、さまざまな職種の人たちが、多様なアプローチで介入する現場を見ることは、今後医療者として働き続ける中で大きな経験になると思います。

もちろん、最初は勝手が違う中で慣れないことも多いでしょうが、「忙しくてもかまわない」という意気込みがあれば病院としても大歓迎だと思います。
医師だけでなく、病院で働いている医療スタッフは、薬剤師さんを頼りにすることが多いです。本当のチーム医療の一端を担ってくれる、薬剤師さんたちが育ってくれることを強く望んでいます。

年を取ってからの病院業務は慣れるのにより時間がかかるかもしれませんので、モチベーションがあるのなら早めに飛び込んでみるのもひとつではないでしょうか。

最終更新日:2019年8月5日
カテゴリー:転職ご相談事例

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