中2息子の成績が悪くて将来が心配で……親として何ができる?

公開:18/07/17 更新:18/07/18

中2息子の成績が悪くて将来が心配で……親として何ができる?

中2息子の成績が悪くて将来が心配で……。

中学2年生の息子が勉強嫌いで成績が悪く、学年の順位では中間より下くらいで、このままだと高校受験が心配です。自由に伸びたい方向に伸びてくれればとは思っているのですが、やっぱりある程度の高校には入ってほしいです。

現状の偏差値が40くらいなのですが、55くらいにはなってほしいです。まず勉強嫌いを克服できれば良いのですが……親として何かできることはないでしょうか?

とりあえず塾には行かせたいのですが、送り迎えをしたり晩御飯を作ったりしてあげたいと思っていて、今の職場ではそれが難しいので転職を考えています。早めに帰ることができる仕事で、できれば5時や6時きっかりに仕事を終えられるところが良いです。

また、息子の塾を選ぶ際に個人塾と集団塾ではどちらが良いのか、どのタイミングで行かせるべきなのか、悩んでいるのでアドバイスをいただければ嬉しいです。

親が焦っちゃダメ。子供を信じてサポートしましょう。

ドラおじさん

薬剤師専門の大手人材紹介会社から独立した、キャリアコンサルタント。薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。
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もくじ

1.子どもに「勉強しろ」と言わない

転職相談のやり取りの中で、一見転職とは関係ないご家庭のお悩みをご相談されるというのは、よくあることなんですね。そして「お子さんの進路についてのご相談」は、その中でも特に多いご相談事例の1つです。高校受験、大学受験、両方ですね。

じつは僕、学生時代に長く塾講師をやっていたことがありまして。その中でも特に、不登校であったり、学校からはみ出てしまったような子で、成績があまり良くなく保護者の方も対応に手を焼いているような子を中心に見ていました。今回のようなご相談のケースでは、そのときの経験をベースにアドバイスさせていただいています。

まずいつもお話ししていたのが、焦らないでくれ、ということです。学校の成績というのは、1週間、2週間で良くなるものではありません。どうしても時間がかかります。1ヶ月から3ヶ月くらいは、目に見える成果というのは出ないです。なので、親が焦っちゃだめですよ、とまず話します。

あともう1つ大事なのが、勉強したの?宿題やったの?などと言ったり、子どもを必要以上に監督・管理しようとしてはいけない、ということです。理由は単純で、うざいからです。

「勉強しろ」は、やる気を削ぐ魔法の言葉

身に覚えがあると思いますが、この年頃って一番、親がうざい時期ですよね。子供の勉強のモチベーションが下がる要因というのは、実は親のせいのパターンが多いのです。この年頃の子は、親がうざいから、親が勉強しろしろ言ってきてうるさいから、というのを「勉強をしない理由」にしがちです。

なので、とにかく邪魔をしない。親は、ただ見守る。子供を信じて献身的にサポートする。例えば、食事で健康管理をしっかりしてあげる。無理しないんだよ、と優しく声がけしてあげる、など。この状況の子はだいたい、追い込まれています。本人も内心、このままではダメだということは分かっているんですね。そういうときはまず、親がプレッシャーをかけないことが大事です。

2.子どもの興味と、勉強を接続する

次に「子どもの勉強嫌いをどうするか」ですが、前提としてこういう子の場合、勉強をする意味が分からない、だから勉強をする気になれない、というケースが多いです。

例えば普通の感覚だと、苦手だった科目をがんばって勉強して点が取れるようになったら、嬉しいし、喜びますよね。勉強嫌いの子には、まずこれがありません。彼らには「点数を上げたい」という気持ち自体が無いのです。なぜこれをやらなければいけないのか?が分からないし、なんでそんなことしなくちゃいけないの?と思っている。だからある意味、頭良いんですよ。逆にここで喜んでくれる子の成績を上げるのは、楽です。僕が担当した子はこれが少なくて、本当に苦労しました。

なぜ勉強が必要なのかが分からない

ただ彼らは、将来やりたいことや、興味のある分野なんかはおぼろげながら持っているんですね。なので、それをやるためにはまずは目の前の勉強が必要なんだということを、会話の中で少しずつ伝えていくと、徐々に動きはじめます。

例えば、やっぱりスポーツが好きだからスポーツ関連の何かがしたい、と言っていたら、

「そうなの?それめっちゃいいじゃん。なんのスポーツ?野球?なるほど。行きたい高校とかあったりするの?そこはまだ分かんないか。この辺だと、○○高校はスポーツがすごく盛んなので有名だよね。あーでも偏差値がいくつないと入れないから、今のままだと厳しいかなー」

みたいな感じです。こういう話を何度かしていると、その子の中で「勉強をする目的」が整理されていって、次第に勉強に向かえるようになっていきます。

極端な話、やりたいことがYouTuberでもいいんですよ。

「君がやりたいのはYouTuberか、分かった。だったら、数学ができたほうがいいよ。なぜなら……」

という話をする。あるいは「それ、なんか関連性がある科目、ない?」と本人にじかに聞いてしまう。「英語……?」「だよね、海外行って動画撮ったりとかできたらイイよね〜」など。そういう感じで、やりたいことと、目の前の勉強を接続していってあげると、徐々にモチベーションが湧いてくる。そして、それをしっかりやり終わってから、テストの点数を上げるための施策をやる。すると、点数が上がります。

子供を勉強に向かわせるための方法というのは、たとえば何かエサで釣るとか、できるようになった部分をよく褒めるとか、いろいろあると思うんですが、最後は結局、子供の自発的なモチベーションが湧くのを待つしかないと僕は思っていて、その部分のサポートがまずは重要だと思っています。

ま、とはいえ親と将来の話をするなんて普通は嫌がりますけどね。そこは、その子その子に応じてうまい入り方を検討いただくのが良いと思います。

あと、この手の話は時期が来れば学校で強制的に考えさせられるので、最悪、そのタイミングで相談に乗れるように準備しておくだけでも良いです。高校受験なら中2の冬、大学受験なら高1の冬、文理選択のタイミングなどですね。そこで話ができるように準備しておいたら楽ですよね、ということを転職相談の場でもよく話していました。

3.塾は、反応を見ながら子どもに選ばせる

「個別塾とか集団塾とかいろいろあるけど、どう選べばいいの?」といった、塾の選び方に関する質問も多いです。

まず概要を説明すると、個別塾は講師がプロではなく大学生なので、当たり外れが大きいです。例えばあんまり居ないですが、極端な話、東大生から教えてもらえる個別塾ってなると結構いいですよね。また個別塾は、合う講師と合わない講師がいて、そこは実際に行ってみないと分かりようがありません。そして「講師は受験のプロではない」ということを念頭におかないと、受験対策としては危険です。ただ、自分のペースで勉強できるし、生徒各々のオリジナルの授業、要はオーダーメイドの授業をしてくれるので、そこは良いかも知れません。

集団塾は、受験対策で飯を食っているプロが講師をやるので、まずその点が大きなメリットとして存在します。わかりやすく言うと、いわゆる「今でしょ!の先生」みたいなスーパーマンがどこの会社にも必ず居て、そういう人から教えてもらえます。集団塾は、組織的に進路対策をしており、そのノウハウもたまっているので、受験対策としては王道です。ただ一方で授業についていけないとか、学校の授業みたいな感じで授業中に寝てしまうっていう可能性はあるので、集団塾も集団塾できちんと体験に行かせて子供の反応を見たほうが良いです。

個人的には、偏差値が30とかでない限りは集団塾、という話をしています。なぜかというと結局、受験のための塾となると個別塾は集団塾には敵わないからです。受験相談、進路相談は絶対、集団塾のプロのほうが良いです。彼らはそれで飯を食ってるので。

以上が、僕がふだん説明している塾についての概略なんですが、ここで大事なのは、どこを選ぶにせよ子どもの反応を見ながら、本人に合う塾を自分で選ばせてあげたほうが良いということです。けっきょく勉強というのは、自分でやらないと習得できないので、そのお子さんの納得感がある選択肢を自分で選ばせたほうが、集団塾にせよ、個別塾にせよ、より良い結果を生むと僕は考えています。

塾は、通う本人に選ばせてあげましょう

ネットで調べていただくと分かると思うんですが、この「塾の選び方」の話は、人によって言っていることが違うことが多いんですね。発信する人の立場によって「流派」みたいなものがあって、例えば集団塾なんてダメだという人もいれば、逆に個別塾はダメという人もいます。僕はどちらかというと、集団塾信者ですが。

そういう状況なので、要は好みじゃん?というのと、もっと言うと「その子ども次第」なので、集団と個別、どっちも行って試せばいいんじゃない?というのが、ご案内としては一番正しいと僕は思うんですね。なので、塾選びに関して親はもう最後は子どもを手放してしまって、どちらも体験に行かせる。それも集団塾2つ以上、個別塾2つ以上を体験に行かせて、そのうえで子供に選択させて、ここだったら頑張れそうというところでやらせるのが一番良いと思います。

あと、塾に行かせる時期、タイミングについてのご相談も多いです。今回のご相談者様が中学生なので、高校受験を前提にお伝えすると、僕は「中2の夏からがベターです」という話をいつもしていました。「遅れを取り戻す」という意味では、中3からものすごく頑張って詰め込むのではなくて、中2の夏から緩やかに詰め込んでいったほうが、まだ取り返しやすいです。

しかし、中3の夏まで部活を頑張りたいというお子さんもいらっしゃるので、「中3夏に部活を引退してからでも間に合うのか?」でみなさん悩まれるんですよね。これは結論としては、間に合います。なので、中3夏まで部活に専念しても大丈夫です。ただその場合も、中2の夏、遅くとも中3の頭には一応塾には入っておいたほうが良いです。そして塾もゆるく行きつつ、それまでは普通に普段の教科の補助という感じで塾を使って、部活が終わったら本格的に受験対策をしましょう、という話をしていました。

ちなみにこれは、私立に行きたいですか、公立に行きたいですか、偏差値の目標どのくらいにしますか、という話によっても変わってきますのでその点は注意してください。

4.転職先は、塾とスーパーの場所を考慮する

最後に、ご相談者様ご自身の転職に関する内容についてです。

「子供の受験があるのである程度、早めに家に帰れる仕事に切り替えたい」「塾の送り迎えをするのと、晩御飯を作ってあげたい」ということですが、これもよくある内容ですね。送り迎えについては、特に子どもが女子の場合は気にされる方が多いです。あとは、中学校に入って子どもが手離れしたから、今後の受験のこともあるし、お金を貯めたいという内容のご相談もあります。

僕のご案内としては、まず転職自体は容易にできます。また、塾の場所によって、薬剤師さんの働く場所を塾の近くに変えるようなご提案をよくしていました。加えて、ふだん使っているスーパーの場所も聞きます。夕飯を作るにあたってスーパーに寄るはずだからです。動線的にどの辺りに勤めるのが都合が良いですか?ということですね。「この薬局は一応、18時に終わります。で、塾が確か19時40分に終わりますよね。だったら、スーパーに近い薬局に転職して、薬局 → スーパー → 塾 という感じで毎日動けたら、楽じゃないですか?」みたいな感じのご提案をします。

これ、だいたい薬剤師さんに「そんなことまでしてくれるんですか?」という感じで驚かれますし、ものすごく喜ばれます。

駅とスーパーに寄りやすい方が楽ですよね

スーパーの近くにこれだけ、候補の薬局があります。駅側のほうにはこれだけあります。あと、ちょっと隣駅になっちゃいますけど、ここにも候補があります……という感じで、地図にバーっとマルを付けていくんですね。で、そこに時給とか、勤務時間とかの条件も簡単に書くんです。手作りの不動産サイトみたいな感じですね。そして、この後で「さあどうします?」と言って選んでもらいます。

ここまでやると、その薬剤師さんはほとんど転職を決めます。このやり方だと、薬剤師さんに時間的・精神的な余裕ができて、それがお子さんの受験勉強に良い影響を与えるという、好循環を作ることができます。

まとめ

勉強嫌いの子どもとの向き合い方

  • 宿題やったの?等のうざいことを言わない
  • やりたいことの実現のために勉強が必要なのだと伝える
  • 塾は形式に関わらず、本人に合う塾を自分で選ばせる
  • 転職先は、塾の迎えと買い物の手間を考慮して決める

個人的には、塾のところは最近流行りの「オンライン学習塾」でもいいかなとも思っています。あれは、コスパが超良いです。

例えばリクルートがやっている「スタディサプリ」なんかは、講師にめちゃくちゃ金をかけているのに、月額1,000円くらいで使えます。あと、今時のいわゆるデジタルネイティブの中学生、高校生に対しては、自分のペースで一時停止したり巻き戻ししたりしながら授業が受けられるというのは、非常に学習効率が良いんじゃないかと思います。しかも、普通の集団塾・個別塾のように場所の制約がないので、薬剤師さんの転職先も候補を増やすことができます。

ただ、自宅だと自制ができなくて要はサボってしまう子もいるでしょうし、30,40代くらいの転職希望される薬剤師さんの年代の方だとオンラインは価値観的に合わないという方も多いと思います。そうすると、やはり普通の集団塾のほうが良いという人のほうが多くなると思いますから、基本的には転職のご案内のときには、集団塾推奨のような感じにはなりますね。

なお、今回ご紹介したのはあくまで「勉強嫌いで悩んでいる中学生」に対する対処のしかたの1つであり、個別性が高い内容であることにご注意いただければと思います。もし似たようなお悩みをお持ちの方は、当サイトでも今後もご相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。


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大手人材紹介会社にて、薬剤師専門のキャリアコンサルタントとして約20年間従事し、その後独立。過去400名以上の薬剤師さんに対して転職支援をおこなった実績を持つ。

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