ドラおじコラム

薬剤師さんのキャリアについて考えるサイト「ドラおじさんの薬剤師・転職相談室」を公開

こんにちは。yuyan といいます。

いきなりの告知で恐縮なのですが、このたび新しくWebサイトを作りましたので、みなさんに見ていただきたいと思いブログを書きました。

→ ドラおじさんの薬剤師・転職相談室

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これはどのようなサイトかというと、

現役の薬剤師と、薬剤師転職専門のコンサルタントが、薬剤師さんのキャリアに関する様々なテーマについて対談をする

というサイトです。

この記事を書いた理由はもちろん宣伝のためですが、同時に、このサイトを作るうえでどのようなことを考えながら作ったのかということを、読者の皆さんにもシェアさせていただきたいと思っています。

やや長いですが、どうか最後までお付き合いいただけますと嬉しいです。

目次

  1. このサイトを作った理由
  2. ジャンルを「薬剤師」にした理由
  3. サイトの運用方針と、キーワードの攻め方
  4. ごちゃっとしたデザインにした理由
  5. コンテンツ作成に必要な専門家の巻き込み方
  6. コンテンツ作成にかかった時間
  7. 作ってみて思ったこと
  8. 皆様にお願い

1.このサイトを作った理由

まずこのサイトが作られた背景から説明しますと、僕はもともと東京の小さな会社で5年間、Webディレクターをやっていました。新卒で入った会社です。そこで初めて任された仕事が、「広告収入を稼ぐ情報サイトを1から作る」という仕事でした。

4年ほどサイト運営に取り組んだ頃から、そこそこ自信がついてきたので、会社を辞めて、自分の責任で全て自分の思い通りに運営ができる自分の情報サイトを持ちたいと考えるようになりました。そして昨年8月に一念発起して会社を辞めて、会社員としてではなく個人として情報サイトの企画をスタートしました。

今回、再スタートする上で僕がまず初めに考えたのは、1つのサイトに全てのパワーを注ぎ込もうということでした。

なぜかというと、今までは複数人で動いていたので複数サイトを同時に運用することも特に苦ではありませんでしたが、これからは1人で、しかもゼロからのスタートなので、いままでと同じやり方をしていては他のサイトに勝てないし、生き残っていけないと思ったからです。

なので今回僕が作ったサイトは、僕が会社を辞めてからはじめて公開したサイトです。もちろん、サイトへのアクセスはまだありません。

なお、今回は1サイト特化なので、SEOの手法は必然的にホワイトハットになります。

ブラックハットでゴリゴリにやることも考えましたが、もともと僕にはリンク操作のスキルが全然ありませんし、過去の取り組みを振り返ってみてもやっぱり自分にはホワイトハットのほうが向いていると思ったので、ホワイトで1サイト特化、という選択になりました。

2.ジャンルを「薬剤師求人」にした理由

会社員としてサイトを運営していた頃、僕のメインジャンルは「看護師求人」でした。

特に力を入れていたのは「ナースハッピーライフ」というサイトで、これは昨年4月にたかぽんさんにインタビュー記事としてブログで取り上げていただきました。

それまでずっと孤独な感じでやっていて会社でも自分のサイトの話ができる人があまり居なかったので、この記事をきっかけに社外のメディア運営者の皆さんと交流を深めることができたのは本当に嬉しかったです!

 

さて会社を辞めて再スタートをする際、ジャンルはもう一度「看護師求人」を攻めるか、それとも全く別のジャンルを攻めるかでけっこう悩みました。結論としては、看護師はやらないで「薬剤師求人」をやることにしました。

理由は3つあります。

(1)看護師は、今後の見通しが悪いと判断したから

看護師はここ最近、広告単価が下げ傾向にあり、また成果の承認率も下げ傾向にあります。バブルが一段落して、獲得の量よりも質を重視するようになってきているからです。2012年くらいが単価上昇のピークでしたが、そこからずっと徐々に下がり続けているので、今後も上がる見込みは薄いと思います。

それに比べて薬剤師は今でも徐々に単価が上がってきていて、僕はあと2年くらい上がってから下がり始めるんじゃないかと思っています。なので、今始めるなら薬剤師のほうが良いと思って薬剤師にしました。

(2) 薬剤師も前に1度取り組んだことがあるから

看護師と同じように薬剤師でも、だいたい500ページくらいのロングテールサイトを持っていました。そのサイトの運用経験から、どういうキーワードで記事を書けば売上が立つのかというのはだいたい把握できていたので、今回もその傾向をもとにしてサイトを設計すればある程度は売上が立つだろうという予測ができました。

もし仮に薬剤師をやったことがない状態で会社を辞めていたとしたら、今回のジャンルは薬剤師ではなく引き続き看護師を選択していたと思います。

(3)コンテンツの質が際立って良いサイトがまだ少ないから

じつは看護師のほうは、既にかなり作りこんだサイトを運営している方がけっこういらっしゃいます。しかし、薬剤師のほうは看護師と比べるとまだ手薄だと感じたので、今はじめるなら看護師よりも薬剤師だと思いました。

また前職で僕は、情報サイトを作る仕事以外にも制作ディレクターとしても動いていたので、いわゆる商業レベルのサイトはどうやって作ればいいかというのは大体把握していました。なので、会社を辞めたあとも専門家を巻き込んでチームを作って、1サイトに特化して全力で質の良いサイトを作れば、他のサイトにも勝ちやすいんじゃないかと考えました。

 

以上が、今回薬剤師をメインジャンルに選んだ理由です。

ちなみに医療求人ジャンル以外は、実はまともに参入を検討したことがありません・・・このサイトが一段落ついたら次はもう一度「看護師求人」をやるか、あるいは「医師求人」をやろうかなと思っているので、多分あと2年くらいは医療求人だけをやっていると思います。

3.サイトの運用方針と、キーワードの攻め方

今回のサイトですが、実はまだ5ページしか公開していません。コンテンツはこれから徐々に増やしていって、1年かけてだいたい500ページくらいのサイトに育てる予定です。

ここでは今後、どのような狙いで記事を増やしていって流入とコンバージョンを取っていこうとしているのかを説明します。

 

まずはじめの3ヶ月間は、サイトのコアなファンづくりをする期間と位置づけています。この期間は「薬剤師の年収がアップしやすいスキル・経験」のような、かなり作りこんだ質の高い記事を週1回のペースで更新していきます。そして、Facebook広告を使って記事を広めると同時に、ファンとなっていただけるユーザーさんを増やしていきます。サイトというよりはブログという感じで運営するイメージです。

なお、このときに更新する記事は、攻略が難しいけれど上位表示したら嬉しいミドルワードを中心に狙っていきます。例えば「薬剤師 年収」「薬剤師 転職サイト」のようなキーワードです。

この間は自然検索経由で流入させるのはほとんど無理ですから、広告を使って収益を上げられるように頑張ります。うまくいけばいくらか自然リンクも付くと思います。

次に3ヶ月後(4月中旬)に、今度はロングテールキーワードを意識して100ページくらいのコンテンツを一気に投下します。ここで意識するキーワードは何かというと、ずばり「社名」です。社名とは、たとえば「アインファーマシーズ」「日本調剤 評判」「マツモトキヨシ 年収」といったキーワードのことです。

転職をしようとしている薬剤師さんというのは、転職を検討するタイミングで各企業サイトの採用情報をチェックされるわけですが、そのときにこの社名キーワードを検索するので、その点を意識してコンテンツを作ります。さきほどのミドルワードとちがって攻略が比較的簡単なキーワードなので、しばらくすればまとまった流入を獲得できるはずです。

そして4月中旬以降は、引き続き社名キーワード狙いの記事を追加していって、1年で300ページくらいまで社名キーワードのページを増やします。また、自然リンクを獲得するためのコラム的な記事や、まだ拾えていない細かいCVワードを意識した記事を、週2回くらいのペースで更新していきます。

SEOに関しては、単価がいちばん高くなりそうな2年後くらいにビッグワード「薬剤師 転職」で1ページ目に入るのを狙っています。またリスティング広告については、最初の1年はリマーケティング広告などのコスパが高いものに限って使います。

サイトの最終形としてイメージしているのは「転職会議」さんの薬剤師特化版で、ゆくゆくは薬剤師さんが会社の口コミをぐいぐい投稿していただけるようなCGMサイトにしたいです。ここまで行けたらホワイトハットサイトとしてはかなり安定感が出ますね。

4.ごちゃごちゃしたデザインにした理由

今回のサイトは、ファーストビューを異常に作りこんでいます。

背景イラストの全容
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PCで見たときの見え方
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スクリーンショット 2015-01-18 6.25.44

このように、かなりくどいデザインにしました。なぜこのようなデザインにしたかというと、Facebookなどのソーシャルメディアでサイトを露出したときに確実に覚えていただきたかったからです。

今回、SEOはホワイトハットでやりますので、サイトを公開してから3ヶ月間は自然検索経由での流入がほぼ期待できません。なので、その間もしっかりサイトを見ていただけるように、Facebook広告に力を入れようと思っています。

ソーシャルメディアから訪問される方というのは、検索経由で訪問される方と違って転職に対する意向がそこまで強いわけではない方が多いので、そういう方にもきちんと覚えていただくためには、これくらいくどいデザインを作ったほうが良いと考えました。

この考え方は、WebクリエイターボックスのManaさんがブログを立ち上げたときと同じ考え方です。また、ウェブライダー松尾さんが企画するサイトも、ファーストビューのインパクトが大きいものが多いですが、理由は同じだと思います。

おそらく、Facebookで何度か広告を出しているうちに

「あのごちゃごちゃしたイラストのサイト」
「あのヒゲのおっさんの顔がバーン!って来るサイト」

という感じで覚えていただけるんじゃないかと思います。そしてゆくゆくは、「薬剤師 おじさん」「ドラおじさん」などの検索キーワードでの流入が増えてくれることを期待しています。

なおスマホ対応についてはまだできていなくて、遅くとも来月中には最適化された状態で対応する予定です。

5.コンテンツ作成に必要な専門家の巻き込み方

情報サイト作りのスタイルは人それぞれあるかと思いますが、僕は複数人でチームを組んでサイトを作るのが割と得意で、今回のサイトも現状すでに5名のパートナーさんと組んで動いています。

どういう布陣かというと、

  • 転職コンサルタント
  • 薬剤師
  • 文字起こしライター
  • イラストレーター
  • デザイナー

この5名の方に協力していただいています。

なかでも「転職コンサルタント」と「薬剤師」の方は少し特殊な組み方をしていまして、おふたりともライターとしてではなく「監修」という形で関わっていただいています。

「監修」というのは具体的にどのような業務かというと、週に1回ミーティングを行っていただき、加えてメールかチャットワークで随時質問に答えていただくというものです。

この発注方法の良い所は3つあります。

  1. 現場に近い生の情報を短時間で多く引き出すことができる
  2. クラウドソーシングサイトで募集する際、「ライターをやりたいわけではない方」の検討対象にも入る
  3. 基本的に喋るだけでお金がもらえるので、応募する側から見るとおいしい仕事に見える

ただし、ライティングを別途行わなければならなくなるというデメリットがありますので、効率重視でサイトを作る方には向きません。記事は全部自分で書くという方や、サイトを作りこむホワイト派の方にはぜひおすすめしたい発注方法です。

特におすすめなのが、監修の方と一緒にキーワード出しをすることです。

一緒にキーワード出しをすると、薬剤師さんしか知らないような専門的なキーワードをどんどん出していただくことができます。また、自分が攻める価値があると思ったキーワードでも

「あ、そのワードには転職サイトにつながる人は居ないと思いますよ」

といった感じで、現場に則したアドバイスをいただくことができるようになります。専門性が高いジャンルであればあるほど、これは強みになると思います。

6.コンテンツ作成にかかった時間

今回のサイトは企画をはじめたのが9月の頭なので、制作期間は4ヶ月半になります。時間は正確に測っていませんが、だいたい700時間くらいだと思います。ここでは、僕が実際に何月にそれぞれどういう時間の使い方をしたのかをざっくり説明します。

(1)9月:リサーチ

まず9月は、ずっとリサーチをしながら企画の構想を練っていました。具体的には、

  • 業界のことを勉強するために読書
  • 競合サイトをすみずみまで見る

この2つを行いました。

本は5冊くらい読みましたが、なかでも「残る薬剤師、消える薬剤師」という本が一番勉強になりました。あと、現場で働いている薬剤師さんの雰囲気とか、実際に使われている言葉などが知りたいなと思ったので、漫画で「薬屋りかちゃん」というのも読んだんですがこれも割と面白かったです。

競合サイトについては、まず「薬剤師 転職」などの高単価キーワードで上位につけていたり、リスティング広告を出していたりする競合サイトを20個くらいピックアップして、1ページずつ地道に読んでいきました。

そして、

  • どういうキーワードをどういう切り口で攻めているのか
  • どの商材のどの部分をおすすめしているのか

というのを確認してどんどんメモを取りました。

最後に、紙になぐり書きをしたり、ネットサーフィンをしたり、ぶらぶら散歩をしながら妄想したりして企画を練りました。9月はほとんどこれで終わりました。

(2)10月:パートナー探し、打ち合わせ、取材

10月はまず、以前からお世話になっている広告代理店の担当者さんと打ち合わせをしました。代理店さんとの打ち合わせは、自分の考えていた企画が行けるかどうかを確認する意味合いで行いました。

打ち合わせでは、

  • 特単はどの案件がどれくらいまで上がりそうか
  • コンテンツ作りに協力していただきやすい広告主はどこか
  • おすすめのキーワードはどれか

などの話をしました。

次にクラウドソーシングサービスを使って、サイト構築に必要なパートナーさんを募集しました。

監修のお二人とは新宿で一回飲んで、そのあと週1回のペースで打ち合わせをしました。打ち合わせは基本的に「取材」という感じで、1時間にだいたい2つか3つくらいのテーマを設けて話をしていただいて、必要に応じて僕が質問をするという感じで時間を使いました。

それと平行して、攻めるキーワードを精査したり、サイトの設計図を作ったりしているうちに10月は終わりました。

(3)11月〜1月:サイト制作

11月からはいよいよコンテンツの実制作に入りました。しかし、このコンテンツ制作が予想していたよりもかなり面倒で、1ヶ月で終わらせるつもりだったのが2ヶ月半もかかってしまいました・・・。

まず苦労したのがサイトのデザインで、なかなか納得いくものができなくて2回もやり直ししてもらいました。次に苦労したのは「ドラおじさん」というキャラ名を決めることで、この名前を決めるのだけで1ヶ月もかかってしまいました。

ただこの辺りは、妥協したら全く意味がないと思っていたので、はやる気持ちを抑えながらなんとか粘りました。11月12月はそんな感じで終わりました。

1月は、公開前の最後の調整と、このブログ記事を書くのに時間を費やしました。

以上が、今回のサイト制作における大まかな時間の使い方です。

4ヶ月半という期間が早いか遅いかで言うと、遅いほうだと思います。なぜかというと、実は8月末に子供が生まれたこともあって、けっこうだらだら作業していたからです。作業が早い人が集中して同じことをやったら、たぶん2ヶ月くらいで終わるんじゃないかと思います。

7.作ってみて思ったこと

公開前にここまで作りこんだサイトは、今回が初めてでした。かなり手探りな感じの日々だったのですが、なんとか公開まで漕ぎつけたので今はとりあえずホッとしています。

ここでは、今回のサイトを作ってみて特に強く感じたことを2つ共有します。

(1)企画型サイトは楽しい

作ってみて一番感じたのはこれです。やっぱり企画型のサイト作りは楽しい。

悩んでばっかりだったので作業自体はすごく遅いんですが、その悩む行為自体が楽しい。悩んで悩んで、何と何をどう組み合わせればうまくいくじゃん、というのを思いつくのが楽しいです。これは企画型のサイト、特に大規模サイトを作るうえでの醍醐味じゃないかなあと思います。

あと、取材をベースにサイトを作るのも今回がはじめてだったんですが、取材もすごく楽しいです。本企画だけでもう30回近くやっていますが、毎回おどろきや新しい発見があるので、今のところ飽きずに続けられています。

良くも悪くも、自分は正統派なサイト作りが好きなので、今後もこのスタンスを変えずにやっていきたいなあと思っています。

(2)餅は餅屋

「餅は餅屋」というのは僕が好きな言葉の一つで、「物事にはその道の専門家がいるので、そういう人に任せたほうが良い」という意味のことわざです。今回はこの言葉の意味を感じる場面が特に多かったです。

例えば僕は会社員時代に、薬剤師ジャンルの情報サイト運営を3年ちかくやっていたのですが、今回、取材を通じて監修のおふたりから伺った内容は僕の知らないことばかりで、いかに自分が勉強不足だったかということを痛感しました。

また、キャラ作り、デザイン作りにおいては、自分でいろいろアイデアを出してみたもののイラストレーターさんとデザイナーさんにダメ出しされっぱなしで、最終的にはほとんど任せ切りになってしまっていました。

たぶん自分は、根がディレクターなんだろうなと思います。なので、いま自分でやっている作業もゆくゆくは大部分をパートナーさんに任せたいです。

具体的には、

  • 記事の編集
  • 広告の運用
  • コーディング

といった作業です。いま任せるのはお金がかかりすぎるので無理ですが、ある程度売上が立てばできるようになると思います。そして最終的には、企画を練るのと、取材と、アクセス解析だけ自分でやって、あとは全てパートナーさんに任せる体制を作れたらいいなと思います。

8.皆様にお願い

以上、とりとめのない感じの記事になりましたが、何かしら少しでも参考にしていただけましたら幸いです。

最後にみなさんにお願いがあるのですが、自分で言うのもおこがましいですがコンテンツの内容にはかなり自信を持っています。なので、もし転職に悩む薬剤師さんのお知り合いがいらっしゃいましたら、ぜひ当サイトを教えてあげてください!

dora3.jp

でアクセスできますので、ぜひこのアドレスをお伝え頂けますと嬉しいです。「どらさんジェーピー」と覚えてください。どらさんJPです。どらさんというのはこのおっさんの名前です。

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dora

よろしくお願いいたします。

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