転職ご相談事例

薬剤師が出会いが欲しくて東京に転職するのってアリ? 転職のプロに聞いてみた

るみさんるみさん
27歳、女性

27歳、独身女の薬剤師です。

現在、茨城の実家近くの病院で働いているのですが、出会いが全く無いことにかなり悩んでいて、転職を考えています……。できれば30歳くらいまでには結婚したいのですが、このままだと結婚できる気配がありません。そもそも周りに候補になりそうな男性もいませんし。

転職は、実家を離れて上京することを考えています。東京に出れば出会いがたくさんある気がするからです。それに、原宿とか表参道にはカワイイものが溢れているし、銀座とか横浜もオシャレでいいですよね。茨城はオシャレじゃないし出会いもないです。

質問なんですが、東京に行けば普通に出会えますか? どうすれば出会えますか? あと、出会いが期待できる求人なんてありますか? 東京に行きたい気持ちはすごく強いのですが、その辺りがよく分からなくて、不安なんです。よろしくお願いします。

1.東京は実際に出会えます

過去に何度も似たようなご相談の対応をしたことがありますが、雑に言うと「良いと思います」で終わっちゃうんですよね……。だってこの人、はじめから東京に行く気マンマンじゃないですか。私がやるのは、ほんのちょっと背中を押すくらいのもんです。

ご質問の「東京に行けば出会えるのか」ですが、はい。出会えます。実際に出会えています。そりゃあ地方よりは出会えますよ。都会は地方よりも人が多いですから。

実際に対応した薬剤師さんから「彼氏ができました」みたいなご報告をいただくこともよくあります。転職してからだいたい半年くらいでのご連絡が多いです。内容としては「ちゃんと男が居る」って話になります、まずは。もちろん当たり外れはあるけど、地方にいる頃よりは全然マシ、だそうです。

ご相談をいただくのは女性が圧倒的に多いです。男性で「出会いが欲しい」という相談をされる方は、ほぼ居ませんね。居るとすれば、病院勤務で忙しすぎるし、年収も低いので結婚できない、という男性薬剤師がごく稀に居るくらいです。大半は女性。やはり結婚となると、男性よりも女性のほうが意識が高いからでしょう。

だいたいが、茨城の奥地とか、北海道の先っぽのような、いわゆる僻地にいらっしゃる女性の方です。みなさん、この方と同じで都市での生活に強いあこがれをお持ちなんですよね。

原宿とか表参道とかいいですよね〜、流行りのお店とか行ってみたいです〜、みたいな。ちなみにこれ、「出会いが欲しい」というのとはリンクしない感じがしませんか? 単に都会で遊びたいだけじゃないのかっていう。違うんです。そうじゃなくて、この方たちは「今の自分のままでは出会いをモノにできない」という自己認知を持っているんです。

要はこういうことです。私は田舎くさい。おしゃれでもない。田舎に居たままでは私は変われない。だからまずは東京に引っ越して、都会に馴染む。自分磨きをする。流行りの店に行き、インスタをアップし、服を買っておしゃれをし、東京女子になる。そして、出会うんだと。

出会いを求めて上京したい女性が思いがちなこと

なので、ご相談の場面では転職の話だけでなくて「どうすれば出会えるか」というトークが必須だと私は思っていまして。具体的には、マッチングアプリの使い方の話をしたり。街コンイベントとか、相席屋がどこにあるかを一緒に調べてあげたり。同僚の若い女性スタッフに聞いた合コンの話をしてあげたり。ファッションは別に普通で良いんですよ〜、というようなアドバイスをしたり。

だんだん、自分が何屋なのか分からなくなってきますよ……。

2.みんなどうやって出会っているのか

都会は、田舎に比べればたしかに出会いやすい場所ではあるんですが、とはいえ何もせずに自然と出会えるということは稀かと思います。では、世の女性たちは一体どうやって出会っているのでしょうか?

まずは下記を見てください。これは、リクルートブライダル総研が2014年に行った「恋愛観調査2014」から引用したデータで、交際経験がある女性に「出会いのきっかけ」を質問してまとめたものです。

交際相手との出会いのきっかけ(交際経験がある人)

ご覧の通り「同じ会社や職場」での出会いが最も多いことが分かります。ではそこに期待して、出会えそうな求人を探して転職するというのは実際、可能なのでしょうか?

残念ながら、答えはノーです。まず、転職先の店舗スタッフについて紹介会社がお伝えできる内容には限界があります。「若いスタッフが多い」くらいの情報なら難なく伝えられますが、「独り身の男性スタッフが何名、顔は……」みたいな情報は、紹介会社としても集めようがありません。ですから出会いの期待できる求人というのは基本、無いと思ったほうが良いです。

そもそも、転職先の店舗に候補になりうる異性が都合よく居たとしても、たかだか数名です。母数が少なすぎます。つまり、転職先で良い出会いがあるかどうかは「運」なのです。年齢的に時間に限りがある状況で、そこだけに期待をかけるのはナンセンスでしょう。

「友人の紹介」はどうでしょうか? ここにはいわゆる合コンも含まれると思われますが、大きな問題が1つあります。田舎から都会に出てくる人というのは、都会に知人が居ないケースが多いのです。私が対応したことがある方も多くがそうでした。知人すらいない状況で、紹介を頼んだり、あるいは合コンのセッティングを誰かにお願いしたりするというのは、困難でしょう。

従って、出会いを作るための方法として現実的に検討可能な方法は、

・習い事
・相席屋
・街コンイベント
・マッチングアプリ
・結婚相談所

このあたりに限られてきます。地方との比較でいうと、これらは明らかに都市のほうが絶対数が多く、出会いを作りやすいと言えますね。

ここから先は好みだと思うのですが、この中で私がいつも使用をおすすめしているのは、マッチングアプリです。なぜかというと、総合的に見てマッチングアプリは他の方法よりも出会い作りのコスパが良いからです。おそらく。私は実際にこれらの方法を試したことがあるわけではないので、おそらくとしか言えないのですが……。

なお、どの方法に関しても言えることですが、「遊び目的」か「婚活目的」かによって温度感がだいぶ異なるので、そこだけは気をつけましょう。アプリによってもけっこう差があるようです。温度感を間違えると、貴重な時間が無駄になります。

マッチングアプリに関しては、私なんかよりもよっぽど詳しい方がネット上で山ほど記事を書いているので、興味がある方はそちらを参考にしてみるとよいと思います。

3.転職先は上場企業がいいですよ

このケースでの転職では、前述のように「恵比寿がいいですか、表参道がいいですか」みたいな場所のご希望を汲んでご案内することもあるんですが、転職先としては基本的には大手を推奨します。できれば上場企業。

なぜかと言うと、大企業は出産の際のフォローが万全だからです。替えの人材が豊富なので、産育休が取りやすく、かつ復帰もしやすい。雇用が安定しており、基本的な福利厚生が手厚い。昇給もしっかりしている。住宅ローンも通りやすい。子を生み、家庭を築くには理想的な環境です。

そしてさらに重要なのは、社格です。自分のブランドを少しでも良くするために、上場企業に行ったほうが良いです。要は、目当ての男性が上記のことに気付くことで、出会いをモノにできる確度が高くなるということです。

相手側から見た上場企業の安心感は圧倒的

私は上場企業にいるから、大丈夫、と。これは言わなくても相手は気付きます。なぜなら相手もビジネスパーソンだからです。薬剤師だから雇用も収入も安定しているし、そのうえ上場企業にいるなら福利厚生も良いから、この子だったら結婚しても育休がしっかり取れる。そうやって勝手に安心してもらえるから、上場企業に行きましょう。そういう感じでいつも説明していました。

本当に、出会いを作って結婚するために転職したいというタイプの薬剤師さんが来たら、じゃあアインと日調受けてみようか、ハイ終了。そう言っても過言ではありません。

以前、私が大手の紹介会社にいた頃は、日本調剤に「土日祝休み・9時18時・契約社員」っていう働き方があってですね。出会いが欲しいというカスタマーに対してそれをガン押ししていたんですよ。おそらく今はもう無いと思いますが。人材が充足してきているので。

まとめ

都会で出会いたい薬剤師さんへ

  • 都会は本当に出会えますよ
  • アプリ等、出会い関連サービスを積極利用しましょう
  • 職場での出会いは期待しないほうが良い
  • 大企業に転職すれば、出会いをモノにしやすくなるよ

いやーなんか、くだらない話しちゃったなって感じですね……。

これ、紹介会社からするとめちゃくちゃ美味しい案件なんですよね。ほぼ確実に転職しますから。何ていうんだろう。前の慰謝料の案件でもそうでしたけど、やっぱりこういう、あんまり仕事と関係ない要素のほうが、どちらかというと転職に対する吸引力が強い感じがするんですよね。「仕方ない」みたいな感じで、言い訳にしやすいというか。

ちなみに、私はマッチングアプリに登録したこと自体はあります(笑) 市場調査の一環でですが。アプリ内に薬剤師が居るかどうか、確かめたいと思って。使ったのはペアーズで、たしか会員数150万人とかって言われてた頃だと思うんですけど、まあ普通に居ましたね、薬剤師。150万人は伊達じゃないです……。

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